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エンジンルーム異音

エンジンルームから聞こえてくる異音や、感じる振動の原因と対策について。



エンジン異音対策リスト

エンジン異音、エンジンルームから聞こえてくる音全般の対策リストです。

■エンジン異音の原因対策リスト一覧


エンジン異音解決マニュアル

エンジン異音がどこから聞こえてきてどんな不具合なのかを絞り込むための解決マニュアルです。異音の原因が全くわからない方はまずこちらからどうぞ。

タイミングチェーン異音

エンジン始動時などにガラガラ音を発生させるタイミングチェーンの緩みや損傷の原因と応急処置。タイミングチェーンの仕組みや構造などにも触れています。

ABSアクチュエーター作動音

異音ではないのですが始めて聞いたときは異音と思いがちなABSアクチュエーターの作動音。ABSアクチュエーターとは油圧駆動モーターです。

ノッキング音低減,防止対策

ノッキング音を緩和させる方法や防止対策について。ハイオクガソリンのオクタン価、や燃料添加剤の効果の真偽についても取り上げています。

ノッキング音の発生原因

ノッキング音の原因とメカニズムを知ることによってノッキングを防止させるための知識のページです。ノッキングにも種類がありますので参考にして下さい。

吸気脈動振動音

吸気脈動振動によるエアクリーナーボックスやダクトの振動によって発生するエンジンルームからの共振、干渉音の原因と対策方法について。

インジェクター作動音

筒内噴射エンジン(GDIやD4など)の高圧ポンプで高圧化された燃料を超微細噴射するインジェクターの音はカチカチ、カリカリという異音に聞こえますがその原理など。

カム打音(エンジン異音)

エンジン内部異音でもっとも認知されているカム打音の原因と対策。オイルメンテナンスの重要性と打音に対するオイル添加剤の効果についても触れています。

ベアリング損傷(エンジン補機類)

エンジンの補機であるオルタネーター、ウォーターポンプ、パワーステアリング、エアコンのベアリング損傷などによる異音の原因と対策について。

ベルト鳴き止め対策

キュルキュル、ガラガラと不快な音のベルト鳴きが発生した時の対策と効果的な鳴き止め方法や鳴き止め剤使用時の注意点について。

自動車のベルト鳴きの原因

ベルト鳴き発生時の不具合を補機類別に解説。またベルト鳴きが発生するメカニズムと原因について。ベルトの交換時期の目安なども。

エンジン異音解決マニュアル

エンジンルームからの異音全般の問診表によるエンジン異音解決手順です。

まずあなたの車から出ているエンジンルームからの異音についてお聞きします。

1,いつごろからですか?(発生直後に何かありましたか?)
2,どんなときですか?(天気や温度に左右されますか?)
3,どのような状態にしたら発生しますか?(何かをしたときに発生しますか?)
4,いつも音は発生していますか?(毎回決まって音がしますか?)
5,異音のほかにエンジンの異常などを伴っていませんか?

以上の質問に答えられるように考えて思い出してみてください。


※全てエンジンルームから発生する異音についてです。ページ下部にリンクリストがありますので最後まで問診内容を読んだ後結果のリンクを参考にして下さい。


■どんな音か


異音は口で言い表すのが難しく個人によって差があるため参考程度に音別での異音診断です。

「ガラガラ」音→タイミングチェーン異音カム打音(エンジン異音)

「ガチッ」「ガチン」の後にモーターのような音→ABSアクチュエーター作動音

「ガリガリ」「カリカリ」音→ノッキング音低減,防止対策ノッキング音の発生原因

「ガタガタ」「コトコト」の早い連続音→吸気脈動振動音

「カチカチ」音→インジェクター作動音

「キュルキュル」「カラカラ」→ベルト鳴き止め対策自動車のベルト鳴きの原因

「ウォーン」「ウィーン」連続音→ベアリング損傷(エンジン補機類)

■発生状態別の推測


なにかした直後から急に発生した
→ベルト交換または調整直後の場合:ベアリング損傷(エンジン補機類)
→ハイオクからレギュラーにした:ノッキング音低減,防止対策ノッキング音の発生原因

何もしてないのに急に発生した
ベルト鳴き止め対策自動車のベルト鳴きの原因

気がついたら発生していた
タイミングチェーン異音カム打音(エンジン異音)吸気脈動振動音

最初から発生していた。
ABSアクチュエーター作動音吸気脈動振動音インジェクター作動音


■環境状態別の推測


気温や天気、エンジン暖気状態などに関係なく常に。
ABSアクチュエーター作動音インジェクター作動音タイミングチェーン異音カム打音(エンジン異音)ベアリング損傷(エンジン補機類)

寒いとき、朝だけ、暖気後は出ない
カム打音(エンジン異音)吸気脈動振動音

寒いとき、朝だけ、雨だけ出る
ベルト鳴き止め対策自動車のベルト鳴きの原因

暖気後のみ発生する
吸気脈動振動音

■使用状況、操作別の推測


エンジン始動時異音
タイミングチェーン異音

アイドリング中だけ(含むDレンジ停車)
吸気脈動振動音ベルト鳴き止め対策自動車のベルト鳴きの原因

アクセルを踏んだとき(加速中)
タイミングチェーン異音カム打音(エンジン異音)ベルト鳴き止め対策自動車のベルト鳴きの原因ノッキング音低減,防止対策ノッキング音の発生原因

急加速のみ
ベルト鳴き止め対策自動車のベルト鳴きの原因ノッキング音低減,防止対策ノッキング音の発生原因

急ブレーキ時
ABSアクチュエーター作動音

エアコンをつけたとき
ベルト鳴き止め対策自動車のベルト鳴きの原因

ハンドルを切ったとき
ベルト鳴き止め対策自動車のベルト鳴きの原因

エンジンの全回転域
タイミングチェーン異音カム打音(エンジン異音)ベアリング損傷(エンジン補機類)インジェクター作動音

■エンジンやその他の不具合による推測


エンジンが不調である(回転が低い、ばらつく)
吸気脈動振動音

エンジンの振動がある
吸気脈動振動音

ハンドルが重いときがある(または重い)
ベルト鳴き止め対策自動車のベルト鳴きの原因

エアコンの効きが悪いときがある(または悪い)
ベルト鳴き止め対策自動車のベルト鳴きの原因

水温系が上がる
ベルト鳴き止め対策自動車のベルト鳴きの原因

■発生状況による推測


決まった条件でしか出ない可能性のある異音
吸気脈動振動音ベルト鳴き止め対策自動車のベルト鳴きの原因ノッキング音低減,防止対策ノッキング音の発生原因ABSアクチュエーター作動音

主にエンジンの全回転域で回転と音の速さ(高さ)が比例する異音
タイミングチェーン異音カム打音(エンジン異音)ベアリング損傷(エンジン補機類)インジェクター作動音


以上の診断項目の中で該当したリンク先が多かったもの、最も当てはまったリンク先を優先してみてください。不具合内容の可能性が高いと思われます。

■エンジンからのリンクリストです。最も多く該当したリンク先が異音の発生原因である可能性が高いです。

タイミングチェーン異音
ABSアクチュエーター作動音
ノッキング音低減,防止対策
ノッキング音の発生原因
吸気脈動振動音
インジェクター作動音
カム打音(エンジン異音)
ベアリング損傷(エンジン補機類)
ベルト鳴き止め対策
自動車のベルト鳴きの原因


この診断リストはプロトタイプですので使いにくいところがあったら改善していきたいと思います。エンジンルームからの異音についての情報もまだまだ増やしてい行くつもりですのでご意見、ご要望、質問等はお気軽にコメントお願いします。

※個人にて運営しているためレスポンスの悪さにはお許しいただきたいと思います。

タイミングチェーン異音

エンジン始動時「ガラガラ」金属異音の原因となるタイミングチェーンの異音について。

■タイミングチェーンとは


タイミングベルトなら聞きなれた名前でしょうがタイミングチェーンとは機能的にはタイミングベルトと同じでエンジンの出力軸(クランクシャフト)とカムシャフトに架かっているベルトで名前のとおり吸排気バルブの開閉とピストンの位置のタイミングを合わせてカムシャフトを駆動させる役割を持っています。

タイミングベルトとの相違点は金属製のチェーンでできていることで、これによりタイミングベルトが10万キロ交換なのに対して基本的には交換不用になっている場合がほとんどです。

■タイミングチェーンの異音の原因


タイミングチェーンは金属でできているためベルトタイプより音が発生しやすく様々な工夫がされています。現在はサイレントチェーンと呼ばれる静音性に優れたチェーンなどが使用されていますがそれでもエンジンオイルによる潤滑が不可欠です。

チェーンによる駆動は金属の歯車とチェーンが噛みあい動力を伝えるためエンジンのシリンダーとピストンの潤滑に比べてかなり過酷な潤滑状態です。

1,エンジンオイルメンテナンス不良

上に挙げたような作動をしているため異音を発生させる原因の一つとしてオイルメンテナンスを怠るとタイミングチェーンの潤滑状態が悪くなり異音を発生させることがあります。

2,テンショナーの構造・特性

タイミングチェーンは金属でできているため張りを与えるときにベルトのように機械的に張りを一定に固定すると力がかかり過ぎてしまったりするためにベルトの張りを状態によって可変させる必要があります。

そのため油圧テンショナーを使用している場合はエンジンをかけて油圧が上昇するまでの間ベルトの張りが極端に弱くなりチェーンガイドやチェーンカバーに接触して異音を発生させる原因になります。

よってエンジンオイルメンテナンス不良によってテンショナーへの油路が詰まったり可変テンショナーが固着するとエンジン始動時にかなりのガラガラ音が出ることがあります。

■タイミングチェーン異音を防ぐ


1,エンジンオイルの適正なメンテナンス

エンジンオイルの影響を受けやすいためメンテナンス不良は後々の車の状態に響いています。最低でもメーカーの定めるエンジンオイル交換時期か当サイトのエンジンオイルのメンテナンスを参考にして下さい。

2,暖気時間の適正化

エンジンもタイミングチェーンもエンジンのかけ始めはエンジンオイルが下に下がったドライスタートの状態で油圧が上昇してオイルが各部分に供給されるまでの数秒の間は潤滑不良状態です。

よってエンジンをかけてすぐに走り出したり、エンジンを吹かしたりする行為はその場では故障しなくともダメージを少しずつ蓄積していくことになりますので適正時間暖機する事によって異音を防止することができます。

■タイミングチェーンの異音を治す


タイミングチェーンからの異音は一度発生すれば分解整備を行ってタイミングチェーンまたはテンショナーを交換する以外は異音を治す手段はありません。一番確実な手段でしょう。

ただしオイルメンテナンス不良による潤滑不良で異音が発生している場合はオイル添加剤によって低減させることができる可能性が残っています。ただし金属表面強化改質系や強化被膜形成型などの高性能オイル添加剤以外では効果が低い可能性がありますのでオイル添加剤完全マニュアルを参考にしてください。

■ワンポイント


このような重要なメカニカル部分が故障する原因の一つとして部品の不良やシステムそのものの不良も少なからず考えられます。自費で修理するには高額な内容になってしまいますので保障期間内であれば販売店に相談してみましょう。

ただしメンテナンス不良に起因すると判断された場合は保証は適応されませんのでメンテナンスには十分気を配るように心がけてください。

ウォーターポンプ(鳴き)異音

エンジン補機類であるウォーターポンプ鳴きや内部破損による異音の原因と対策について

ウォーターポンプはパワーステアリングベーンポンプやオルタネーター、エアコンコンプレッサーなどと同様にクランクの動力からVベルトやタイミングベルトを介して駆動されるエンジン補機類でありシール不良による鳴き「キーン」「キー」音や内部破損によって「ガラガラ」を発生させます。

ウォーターポンプの機能、概要と異音原因と対策は以下の通りです。

■ウォーターポンプとは?


ウォーターポンプとはエンジンの燃焼によって発生した熱を冷やし、なおかつ冬季でも氷らない不凍性、冷却系等水路を錆びさせない防錆性能をもつ冷却水をエンジン各部からラジエーター、そしてウォーターポンプインレットまでを圧送循環するためのポンプです。

通常はアルミ鋳造製の部品で内部にハネを持っており同軸上のプーリーがクランクシャフトの動力を介して回されることによって圧送機能をしています。

ウォーターポンプ(鳴き)異音の原因


メカシール鳴き

メカシールはウォーターポンプ内部に設けられており劣化すると冷却水漏れの原因などになりますが稀に異音を発生させることがあります。原因は劣化という理由もありますがウォーターポンプ自体の形成不良によるものであったりメカシールの材質不良であったりする場合もあります。

また冷却水(クーラント=LLC)のメンテナンス状態が悪いと冷却系の通路が錆びて、冷却水中に分散するためメカシールの消耗を早める可能性があります。LLCのメンテナンスを参考にして下さい。

大抵メカシールの鳴きの場合は比較的周波数の高い「キー」や「キーン」といった異音がエンジンのどこからとも無く聞こえてくる感覚ですが貫通ドライバーやロングエクステンションバーなどの金属棒を(異音発生時に)ウォーターポンプに当てて耳をつけて聞くとすぐにわかります。

※回転するベルトの隙間を縫っての聴診になりますので十分注意して作業してください。

ベアリング損傷

ウォーターポンプに限らず補機類の回転軸にはベアリングと呼ばれる滑り軸受けを使用しています。このベアリングが損傷すると「ウォーン」「ウィーン」といった中程度の周波数の異音が発生します。異音はベアリングのボールやローラーが多いほど、エンジン回転数が高いほど周波数が高くなります。

メカシール鳴きは共振という要素があるためエンジン回転帯をずらすと異音が出なる事がほとんどですが、物理的な損傷による異音であるベアリング損傷、焼損系の音はエンジン回転数に比例して周波数帯が高くなるのが特徴です。

損傷の主原因は長期使用による部品の寿命やベルト交換直後であればベルトテンションの掛けすぎなどが多いです。異音が出だしたら治ることは無くしだいに音が大きくなり最終的にはプーリーが取れて破壊するのでそうなる前に交換しましょう。

ウォーターポンプインペラ破損

ウォーターポンプは同軸上のプーリーをベルトによって駆動することによって内部のインペラと呼ばれる冷却水を圧送するための羽を回転させています。

冷却水のメンテナンスを怠ったり水質またはインペラの材質が悪いと劣化して折れてしまったり、溶けてなくなってしまう場合があります。折損してしまった場合には激しい「ガラガラ」音を伴うこともありますが溶けてしまった場合は異音を伴わずオーバーヒートなどの症状が出ます。

■ウォーターポンプ異音対策


1,ウォーターポンプメカシール交換

メカシール不良による異音の場合はウォーターポンプOHでメカシールを交換することによって症状を解消することができます。手順としてはまずVベルトを取り外す前にウォーターポンププーリーのボルトを軽く緩めておくと取り外しが楽です(該当しない車種もあります)

またボルトは緩めるだけで取り外さないように注意してください。Vベルトを取り外したら緩めておいたプーリーのボルトを完全に緩めてプーリーを取り外します。

ウォーターポンプ固定ボルトを緩めて取り外したら分解してシール交換を行いますが、距離を走っていてなおかつ交換が容易でない場合はASSY交換をしてしまった方が漏れリスクもなく楽だと思います。(メカシールの補給品が無い場合もASSY交換になります)

2,ウォーターポンプ交換

作業としては手抜きかもしれませんが、関係するトラブルは水漏れを含み全て解決します。作業性の悪い車種であると何かあるたびに何回も脱着するよりある程度長い期間使用していれば見切りでASSY交換するのも有効であると思います

3,冷却水(クーラント液=LLC)の定期交換

劣化に対しての緊急度はエンジンオイルほどではありませんが防錆性能などは徐々に低下していきますので水質などによっては冷却系等の早期錆の誘発に繋がります。毎年交換するとまで行かなくても車検(2年)ごとに交換はしておきましょう。

また環境対応型の長期使用可能な冷却水に関しては推奨交換時期まで交換しなくても構いませんが、水道水を足しながら使用している場合は濃度だけには十分気を配って、できれば指定濃度の冷却水を補充することが好ましいといえます。濃度についてはLLCのメンテナンスで触れています。

エンジンマウント破損異音

エンジン始動時異音などの原因となるエンジンマウント破損異音について。

エンジンマウントが破損すると主にエンジン始動時異音や加速時、不整路、段差走行時に比較的大きな音で「ガタン」「ガキ」などの金属音を発生させます。エンジンマウントが破損してしまった場合の対策や原因についてあげてみたいと思います。

■エンジンマウントとは


まずエンジンマウントとは何か?ということなんですが、エンジンマウントはエンジンをフレームに懸架するための部品でフレームやボディーに直接振動を伝えないように強化ゴムで金属部品が吊られたようになった部品で長期耐久性及び減衰作用が要求されます。

エンジンマウントは1箇所ではなく通常リヤマウンティング、ライト、レフト、センター、などと位置によって呼び名は異なり、数箇所存在します。ミッション側はミッションマウントと呼ぶこともあります。


■エンジンマウント異音原因


エンジンマウントが破損と表現していますが、エンジンマウントゴム部の亀裂・破損が一番多い症状で正しい表現かもしれません。

1,経年劣化による亀裂・損傷

いくら丈夫に作ってあってもゴム部品である以上劣化による硬化が始まり亀裂が生じます。マウントはエンジンを懸架しながら振動やねじれを吸収するという高負荷を受け続けますので、いつかはこのような状態になってしまいます。

これは使用状況でも若干変わってきます。例えば急加速運転が多い場合はマウントゴム部に強いねじれが発生しますし、不整路走行でも通常の道路よりマウントにかかる負荷が大きくなるので破損しやすくなる恐れもあります。

2,エンジン特性による早期劣化

エンジンの特性とは簡単に言うと静粛性の高いエンジンであるか否かという点です。4気筒エンジンよりも当然V8などのエンジンの方が静粛性は高く、重量という面以外で考えれば振動による負荷は少なくなります。

一番マウントが痛みやすいのはディーゼルエンジンです。基本的にガソリンエンジンよりもはるかに高い圧縮圧力で燃焼しているためエンジンの振動はどうしても大きくなり、その振動を減衰するためにエンジンマウントに依存する負荷も大きくなります。

このように振動の大きいエンジンでは早期にマウント破損によって異音が発生する可能性があります。

■エンジンマウント破損異音が出やすい状況


実はこの異音は通常走行では発生しない可能性があります。発生しやすい状況としてはエンジン始動時や急加速時です。エンジン始動時は回転数が低く安定しないためスターターによってエンジンが回されてかかる瞬間などはかなりエンジンが揺れます。

このように極端な条件時のみ「ガキッ」「ガコ」と大きな音がする場合はマウント系の破損の疑いがあります。同様に急加速時も加速し始めの一瞬大きな異音がするという症状などが該当します。

■エンジンマウント破損異音対策


1,エンジンマウント交換

破損してしまった以上交換以外に修理方法はありません。部品自体は大した金額ではありませんが交換するマウントの場所によっては交換工賃が大きい可能性もあります。

ISCV吸気異音(笛吹き音)

アイドリング時にエンジンから「キー」「ヒュー」と高い異音を発生させるISCV吸気異音について。

エンジン異音の中でも比較的特質で甲高い「キーン」「キー」「ヒュー」という異音で、感じとしてはベルト鳴きの高周波版のような聞こえ方で、ベルト鳴きと勘違いされやすく発生原因も特定されにくいのがISCV吸気異音です。

■ISCVとは


ISCV(アイドルスピードコントロールバルブ)とはカッコ内の呼び名どおりアイドリング回転数を制御する弁機構のことで冷却水温に応じてISCV開度を変化させエンジン回転数を制御します。

エンジンが冷えている時は暖気制御のためISCV開度を大きくしてアイドリング回転数を高くし、エンジンが暖まるとアイドリング回転数を下げるため開度が小さくしています。

ICSVは通常吸気管であるスロットルボディーにバイパスして吸入空気の通路を持っており、通路が細いため詰まってしまうとアイドリング不調などの原因になります。

■ISCV吸気異音の原因


1,ISCV詰まり

ある時から突然なり始めたような場合はISCVの詰まりが考えられます。酷い詰まりですとアイドリング時のエンジン不調の原因となりますので判断がしやすいかと思いますが、ISCVは通路が極めて狭いので空気の流れが少し変化しただけで異音が発生してしまう可能性もあります。

エンジン冷間時に異音が発生せずにエンジン暖機後のみ異音が発生するパターンが比較的多いかと思います。これはISCV開度が暖機時に最も小さくなりバルブ開度が一定で安定するためです。

原因として究明すると要は笛吹き音なのです。ですから少し清掃してやると直る場合も有りますし、本格的に分解清掃しないと直らない可能性もあります。

2,ICSV形状不良

これは新車で購入した当初から笛吹き音のようなの様な異音を発生している場合が該当するかと思います。又は車種固有の症状として発生することがあります。ただしエンジン不調などを伴わない場合は異常として認められるかというと微妙です。

アイドリング時の異音だけが気になるくらいでエンジンの調子などには大勢に影響が無いような場合が多いのも事実です。

3,ISCV経年変形

このような状態も形状不良、又は製品の材質不良が原因ともいえますが、たまたま笛吹き音が出てしまうような空気の流れになってしまうだけでエンジンの調子などに悪影響を与えることは少ないといえます。

ISCVから異音が出ているのにもかかわらず分解清掃しても笛吹き異音が解消しないような場合は経年変化による変形などが原因です。

■ISCV吸気異音対策


1,ISCV清掃

エンジンコンディショナーなどの洗浄剤を使用して簡易的に清掃を試みるのも有効な手段化と思いますが、簡易的手法ですと思うように汚れが取れないのも事実です。

本格的に清掃するならば分解清掃になります。取り外しは車種にもよりますがそんなに難しい位置についてはいないはずです。ただし冷却水温でバルブ開度を決定しているタイプではホース切り離し時に冷却水が流出しますの水温が熱い時に作業は行わないようにしましょう。

また取り付けた後も冷却水のエア抜きと補充はキチンと行っておきましょう。冷却系等へのエアのかみこみはオーバーヒートの原因となります。

ISCVは精密部品です。落としたり強い衝撃を与えないようにしましょう。分解清掃時も傷をつけたりしないように注意して作業を行いましょう。

2,ISCV交換

最終手段ですが清掃して直らない場合や最初から異音がしていた場合には交換する以外に解決方法はありません。ただし車種固有で異音が出ている場合は交換しても同じ部品が来るので解消しない場合もあります。

取り扱いディーラーに固有の症状がないか確認するのが一番いいかと思います。また保証の範囲内であれば保証が適応されるのか聞いてみるともしかすると無償交換が可能かもしれません。


■異音診断・判断方法


ISCVの吸気異音はかなり限られた条件が揃わないとならないことが多いのですが、ベルト鳴きと音が似ていることから誤診をしてしまいがちです。ベルト鳴きと分けるためにまずアイドリング時で音が出ているときにバイダスルブなどのベルト鳴き止め剤を使用してみます。

音に変化があったり、止まってしまった場合はベルト鳴きでほぼ確定です。逆に音に全く変化が無かった場合はISCV吸気異音やエンジン補機(オルタネーター、パワステ、エアコンなど)からの異音が考えられます。

次にエンジン回転数を上げていって音がすぐに止まってしまう(聞こえなくなってしまう)場合もISCVの可能性が高まります。逆に回転数と比例して異音の周波数が高くなっていけばエンジン補機類からの異音が濃厚になります。

そこまで判断できたらISCVに金属の棒(貫通ドライバーやエクステンションバーなど)をつけて耳を当てます。笛吹き音が金属棒を通して大きく聞こえたら異音発生はISCVでほぼ確定です。このような異音診断は感覚が頼りなところもありますが実際に使える診断知識です。

100%はありませんが異音診断時に是非活用してください。

ABSアクチュエーター作動音

エンジンをかけた直後の発進やABS作動時に聞こえる「ガチッ」音やモーター音にについて

■ABSとは


ABSとはアンチロックブレーキシステムの略でその名前のとおりタイヤをロックさせないようにするための安全機構です。

タイヤをロックさせないとなぜ安全なのかというと、一つはタイヤがロックしてしまうと制動距離が伸びてしまうためこれを防止しており、もう一つは、ックさせないことによってハンドル操作を可能にしています。

つまりパニックブレーキで思いっきりブレーキを踏みつけた状態でも緊急回避ができることを可能にしたのがABSです。もっとも雪や砂利道などの路面状態によっては不利に働くこともあります。

■ABSアクチュエーター作動音とは


ABSアクチュエーターとは簡易的に上で説明したABSシステムの作動(油圧切り替え)を実行するモーターのようなものでABSが働いているときは油圧の断続音が車種によりますが「ガリガリ」などと聞こえてきます。

またこれもABS装置のメーカーによって音の大きさや種類が違うことが判明しておりますが、エンジンをかけた直後の出だしなどに「ガチッ」「ガチン」と音がするのに気づいた方がいるかもしれませんがこれはイニシャルチェック音です。

ABSは重要なブレーキ関係の部品ですので走行前にエンジンをかけてから一度だけ自動的に作動をさせてアクチュエーターが正常に動くか自己チェックをしますがそのときの音です。

■ABSアクチュエーター作動音の対策


この音は異音ではないので解決方法はありません。もし上記に書いたような状況で同じような音が気になっている方がいましたら、おそらくABSアクチュエーター作動音だと考えられます。

部品メーカーや車自体の防音対策によって音の聞こえ方は大きかったり、小さかったりしますので以上の判断が難しいのですがブレーキパッドが無くなった事によって発生する「ガリガリ音」と間違えないように注意してください。

ノッキング音低減,防止対策

走行中のエンジンから「ガリガリ」「ガラガラ」と音を発生させるノッキング音の低減対策。

ノッキング音は異常音なので放置しておくとエンジンにダメージを与える可能性があります。原因についてはノッキングの発生原因を参考にしてノッキング音低減、防止対策については以下を参考にして下さい。

■オクタン価の適正化でノッキング防止


1,ハイオク指定車にはハイオクガソリン

ハイオクガソリン指定車にレギュラーガソリンを入れている場合はノッキング音が激しくなる場合がありますので必ず指定されたハイオクガソリンを入れるようにしましょう。

2,オクタン価とノッキング

オクタン価とはノッキングを起こしにくいほど(アンチノック性)高い数値で示されハイオクは96以上と定められており、ハイオク指定されている車は高圧縮比でノッキングが起き易かったりと、それなりの理由があります。

一部ではハイオク指定車にレギュラーガソリンを使用してもまったく問題がないとの情報を見たことがありますが、実際何千台と整備をしてきた中で燃料の不良によるノッキングは少なくありませんでした。

3,添加剤でオクタン価を上げる

ハイオクガソリンを使用しており、さらにアンチノック性さらにオクタン価を上げたい場合は燃料添加剤を使用するという手もあります。

ハイパフォーマンスな燃料添加剤を選びたいのならNOS オクタンブースターレーシングフォーミュラなどが僕の知っている中では評判が高い商品です。

もうワンランク落として燃料添加剤を選ぶならNOS オクタンブースター・ストリートフォーミュラでも効果は十分かと思います。

以上の燃料添加剤はアンチノック性を高めてノッキングを防止するのにお客様の評価が高かったものですので参考までに。

また燃料添加剤による解決は車両に異常がありノッキングが起きている場合ではなくエンジンの負荷が大きい使用状態が多いのでノッキングを抑えたいという場合に使用しましょう(例えばスポーツ走行の使用)

原因がある場合は燃料添加剤は根本的な解決はしないということです。レギュラーガソリンからオクタン価を上げるなら燃料添加剤の使用よりもハイオクに変えてみたほうが効果的です。

点火性能を確実にしてノッキング防止

点火タイミングのずれはノッキングの原因となりますが点火されてから火炎伝播するまでの火炎核の広がり方にも深く関係しています。火炎核の安定するイリジウムプラグの使用をオススメします。

今やイリジウムプラグは高性能エンジンに標準装備されるまで普及しています。イリジウムプラグの詳しい情報はイリジウムプラグの効果と原理を参考にして下さい。

■車両負荷軽減によってノッキング防止


1,積載状態の見直し

過積載は禁物です。常にエンジン負荷が大きい状態で走行を続けると過熱しすぎてノッキングが慢性的に発生してしまう可能性があります。

このようなノッキングのおき方が一番危険でエンジンブローやオーバーヒートにつながり易いので過積載やエンジン負荷の高い状態で走行をしているときにノッキング音が出る頻度が高いと要注意です。

■車両側修理でノッキング防止


エンジンの不調と共にノッキングが起きだしたり、オクタン価の適正化をした後で高負荷でもないのに慢性的にノッキング音が出ている場合には何かしら異常が起きていると思われます。

1,空燃費補正を修正する


自動調整でない場合には空燃費を濃くしてやることで解消できます。自動調整でも社外品の空燃費補正システムなどを使用すれば調整可能です。

自動調整式の場合センサーからの情報で補正しておりノッキングに関係するほどの補正量不足と言えば吸入空気量センサーか吸気管圧力センサー、または水温センサー、O2センサーくらいまででしょう。

診断システムや電気に関する基礎知識が必要なのでここでは書きません。

2,点火時期を修正する


自動調整でない場合は点火時期がずれてしまうことは十分考えられます。大した高負荷でもないのに慢性的にノッキングが起きる場合は疑わしいです。

自然にずれてしまうことは考えにくいのでディストリビューター付近を修理したり、脱着した場合は確認した方が良さそうです。進角側にずれてしまうとノッキング音が出やすくなってしまいます。

カムシャフト回転方向と逆方向が進角、回転方向が遅角方向なので最初の位置をマーキングして調整して試運転を繰り返せば個人でもできる作業です。

3,進角制御システム異常

エンジン負荷によって進角、遅角を行うシステムの異常でもノッキングが起きる可能性があります。このシステムは例えばトヨタのVVT-IやホンダのV-TECなどが可変バルブタイミング機構といい、それにあたります。

もう一つはノックコントロール系の異常これはノッキングが悪化する原因とはならず燃費悪化の原因となりますが一応制御系等ということで。

このように進角機構やセンサーに異常がある場合は分解整備というよりもほとんど(9割がた)部品交換のパターンなので整備工場に任せてしまった方が無難でしょう。

ノッキング音の発生原因

アクセルを踏んだときエンジンから「ガリガリ」「ガラガラ」と音を発生させるノッキング音について。

■ノッキング音とは?

ノッキング音とはアクセルを急激に踏んだときなどにエンジンから「ガリガリ」「ガラガラ」と発生する異音のことで異常燃焼のデトネーションと過早点火のプレイグニッションに分けて考えることができます。

一時的過負荷によるノッキング音ならまだいいのですが、原因があり発生する異音である場合オーバーヒートからエンジン破損などの大きな故障を引き起こす可能性がありますので以下の原因を考察し、ノッキング音の低減、防止編でノッキング改善対策を行い愛車のエンジン状態を最適化してください。

■ノッキング・デトネーションとは


デトネーションは厳密に定義するとノッキングではないとの見方もされていますが僕はノッキング音を発生させる異常燃焼はノッキングとして定義して説明させていただきます。

通常燃焼における火炎伝播はスパークプラグで点火された中心(火炎核)から燃え広がり未燃焼ガスは中心部より外側(シリンダー壁側)に広がりながら燃焼されていきます。

ところがシリンダー壁や燃焼室末端部に触れた未燃焼ガスが通常の火炎伝播より異常に早い伝播速度で燃焼しその衝撃波がシリンダー壁やピストンを叩く音で発生します。

■ノッキング・プレイグニッション


プレイグニッションとは別名、過早点火といい名前のとおりスパークプラグで点火する前にエンジン内部のヒートスポット(熱源)により点火してしまい一気に圧力上昇が起きて衝撃波がピストンやシリンダー壁を叩着付けたときに発生する打音です。

ヒートスポット(熱源)にはカーボンが燃焼により赤熱状態になったものやスパークプラグそのものが過熱して熱源になったりと様々です。


■デトネーションとプレイグニッションの聞き分け


はっきり言ってできません。僕の知識や技術がないだけかもしれませんがノッキングの研究結果というのは実は明確になっておらず、おそらく調べても教科書どおりの同じような内容しかないはずです。

デトネーションは自動車以外の用語でも使われており、いずれも超高速火炎伝播のことですがエンジン内部で実際プレイグニッションの音なのかデトネーションの音なのかは判断はできないと思いますので予備知識として知っておく程度で問題ないと思います。

■ノッキングの原因


1,燃料のオクタン価が低い

一番解りやすいのはハイオク燃料はオクタンが高い燃料ということです。通常ハイオクのオクタン価は96~100、レギュラーは89以上とされておりガソリンスタンドによってはオクタン価表示をお客さんに見えるように明確に表示しているようです。

オクタン価はアンチノック性を示す指標で、ハイオク指定車にレギュラーガソリンを入れたり粗悪ガソリンを入れてしまうとノッキングの原因になります。

2,車両積載重量が多い

車両積載量や乗車人数が多く重量が重くなってしまうとエンジンにかかる負荷も大きくなるためノッキングが起こりやすくなります。

3,圧縮比が高い

エンジンをチューニングしないかぎり圧縮比が高くなりすぎるという原因でノッキングが起きるということはまずありません。

しかしながら高圧縮比のエンジンや過給装置付きのエンジン(ターボエンジン)はノッキングがおきやすいといえます。

4,空燃費異常

空燃費とは燃料と空気の割合のことです。複数のセンサーによってエンジン負荷を検知して空燃費補正をしてますが補正異常が起きて特に燃料が薄く(リーン状態)なってしまうと燃焼温度が上昇してノッキングが起こりやすくなります。

5,点火時期異常

点火時期自動調整タイプではなく機械式の調整タイプであれば点火時期がずれてしまう可能性があり点火時期が早くなりすぎるとノッキングの原因となりえます。

スポーツ志向のセッティングのエンジンは点火時期が早めで出力重視なのでノッキングが起こりやすいともいえます。(現在は可変バルブタイミング機構によってずいぶんと良くなっていますが)
他にも状況によってノッキング発生要因は考えられますが以上が主なノッキングの原因です。ノッキング音を低減させたい、治したい方はノッキング音の低減、防止編を参考にして下さい。

吸気脈動振動音(干渉異音)

アイドリング時に「ガタガタ」音を発生する吸気脈動音、脈動振動の原因と対策について

アイドリング時やDレンジ停止時、冷間時のみの発生など発生するエンジン回転領域は狭いのですがエンジンルームのあたりからどこからともなく「カタカタ」「ガタガタ」「ブルブル」と聞こえてくる異音で、振動伝達経路によって音の出方はさまざまです。

場合によっては修正困難なのですが意外と簡単に直ってしまうケースも多いので原因と対策方法を挙げてみます。

■吸気脈動振動音とは


吸気脈動振動音とはエンジンの吸気工程時に発生する音で脈動振動を伴いますが、この音や振動はどの車でも発生する正常な音です。

しかしながらこの振動がエンジン回転の振動(トルク変動)などと共振してしまうと振れが大きくなり吸気脈動振動音としてエンジンルームからマウント(懸架系)を伝ったり、ボディーに直接干渉することによりボディー振動や異音として現れます。

■吸気脈動振動音の原因


1,エアクリーナーボックス取り付け不良

取り付け不良というか不十分の方が正しいかもしれませんが、エアクリーナーボックスは振動が直接ボディーに伝わらないようにゴムブッシュを介して取り付けられていることが多く、このため手で動かすと結構グラグラ動きます。

共振ではこのグラグラ動く振れのせいでさらに振動を大きくしてしまいます。

2,吸気ダクト取り付け不良

吸気ダクトは結構アバウトについている場合が多く固定らしい固定はされていないケースも多く10㎜のボルト1~2本で固定といったところでしょう。

このためエアクリーナーボックスが振れるとダクトも引っ張られて振れるため共振を起こす可能性があります。

3,エンジン不調

エンジン回転数が低いためにエンジン振動が大きくなりエアクリーナーボックスなどの動きやすい部品が大きく振れボディー、ホース、配線などに干渉して異音を発生するパターンでこの場合はエンジンの調子を整えるのが先です。

4,エンジンバランス不良

原因がエンジン本体の場合は修正が極めて困難で明らかに不具合がある場合は他の回転域でも振動が発生したりします。

エンジンは特性上振動が大きくなる回転域が必ずといっていいほどあり、これは特性上致し方ないのですが、様々な方法でこの振動を減衰、相殺することによって特に高級車などでは体感できないほどに抑えられてます。

しかしこのような作業をするとなるとカーディーラーなどでもかなり困難で長期の修理期間を要することが予想されます。

■吸気脈動振動音対策


1,エアクリーナーボックス加工

様々な方法がありますがエアクリーナーボックス取り付けブシュを硬いものに変えて振動共振ポイントをずらす方法が一つ。

エアクリーナーボックスに固定のステーなどを自作で追加する方法がもう一つ。この場合は減衰効果付きのステーが好ましいが都合のいい部品が見つからない場合は固定ステーにゴムブシュなどを介したほうがいいです。

※手で動かして干渉ポイントがあればスポンジテープで干渉ポイントに詰めるという手もあります。

2,吸気ダクト加工

吸気ダクトを手で動かして干渉ポイントがないか確かめてあればスポンジテープなどで干渉音を低減させダクトに可動性を持たせている場合は完全に固定してしまい共振を防ぐという方法もあります。

3、高効率吸気式エアクリーナーに交換する

高吸気式のエアクリーナーとは通称キノコ型エアクリーナーのことです。このタイプはエアクリーナーボックスも取り外しますし、ダクトは結果的にエアクリーナー一体になるので吸気脈動で共振を起こすようなことはまず考えられなくなります。

お金はかかりますが実は修正方法としては一番簡単でカスタマイズも同時にできてしまう一石二鳥の方法ともいえます。

参考のものとしてはブリッツの高効率吸気エアクリーナーが車種別対応数も多く性能も高いのでオススメです。

4,エンジン本体側の修正

この方法は個人レベルではかなり困難、カーディーラーレベルでも困難な修理内容で専門的に異音、騒音修理を行っている機関に依頼するか、ディーラーなら本部行きは決定でしょう。

マウント系の見直しエンジンバランス修正などが修理内容になりますが、通常はこの修理内容が最終手段で先に上にあげたような修正を行ってからになります。

インジェクター作動音

エンジン付近からの「カチカチ」異音。インジェクター作動音について。

エンジンから「カチカチ」「カラカラ」異音が気になる場合、インジェクター作動音の可能性もあります。

インジェクター作動音はインジェクターが燃料を噴射する際の作動音で正常時でも聞こえる音なので車内で「カチカチ」微かに聞こえる程度では異常とはいいにくい音です。

しかしながら何らかの影響で作動音が大きくなってしまう場合、作動音の大きいエンジンなどもありますので以下を参考にして下さい。

■インジェクターとは


インジェクターとは燃料噴射装置のことで燃料を微細化して適切なタイミングと量を噴霧することによって燃焼状態を良好にするための装置です。

エンジンの吸気側(インテークマニホールド)とエンジン本体の付け根あたりに気筒数分だけついている小さな部品がインジェクターです。吸気側の判断はマフラーに繋がっていない方と判断すれば分かりやすいかと思います。

※キャブレーター車にはついていません。

■インジェクター作動音が大きい原因


1,インジェクターの故障

インジェクターは故障すると作動停止、または作動しっ放しなどの症状が多く異音に繋がるのは極々わずかで全ての気筒のインジェクターが同じように壊れるということも考えられないので、この場合は音にバラツキが出るはずです。

一つ一つドライバーの先をインジェクターに当てて耳をつけるとインジェクターの作動音がよく聞こえるはずですので、音の違いが明らかにわかればインジェクターの故障(消耗)による異音と判断できます。

2,直噴エンジンである

直噴エンジンはその名のとおり気筒内に直接燃料を噴射するタイプのエンジンで例を挙げればトヨタのD4や三菱のGDIなどが有名どころでしょう。

直噴エンジンは燃料を直接噴射するために通常のエンジンよりも燃料の微細化と渦流が必要なため燃料噴射装置に高圧ポンプや高圧インジェクターを使用しなければなりませんのでどうしてもインジェクターまたはポンプの作動音が大きくなってしまい異音と思われてしまいがちです。

したがって直噴エンジンの場合はこのようなエンジンから「カチカチ」「カラカラ」といった高めの乾いた音が気になることがあるかもしれませんが、この音は異音ではなく高圧が故の作動音の大きさです。
※インジェクター作動音低減対策は燃料系の添加剤もありますが実績なども自分の目で確かめてませんし、知識の中で異音低減に繋がるとも考えにくいのでとりあえず無しとさせて頂きます。

基本的に異常音ではないので、気になっていた音がインジェクター作動音であれば安心していただいていいと思います。

カム打音(エンジン異音)

エンジン異音の代表的症状。カム打音「ガラガラ」音の原因と対策、解消方法について。

エンジンからの異音でもカム打音は「カラカラ」「ガラガラ」というような音でエンジンの頭の部分から聞こえてくるエンジン回転数に比例して早くなるのが特徴の異音です。

エンジンの異音は中を見るのが大変なのである程度判断をつけた上で修理内容などを決めたいものです。

修理するにしてもどのくらいの規模で修理を行うかによって修理金額が大きく異なると思いますし、カム打音であれば調整で治ってしまい金額も極端に高額にはなりませんので参考までに簡易的判断の仕方です。

■エンジンのカム打音とは?


エンジンの吸排機構の弁をバルブといいますがこのバルブの開閉をしているのがカム機構です。カム機構はカム山がバルブを押し下げるときに金属同士の接触があり、それ以外のときは一定の隙間があり、その隙間をバルブクリアランスと呼びます。

このバルブクリアランスが狂って大きくなってしまったりするとエンジンからの異音となって聞こえてくるカム打音となります。

■カム打音の原因


1,カム山やリフターの磨耗

過酷な運転状況にさらされることによって磨耗が促進、又は長期の使用によって磨耗量が多くなってしまった場合にバルブクリアランスが大きくなり打音が大きくなってしまいます。

2,アジャスター不良

カムのタイプによりますがバルブクリアランスがアジャスタータイプの場合は磨耗も考えられますがアジャスター自体の不良も考えられなくはありません。

3,油膜切れ、エンジンオイル粘度低下

カムの駆動部は常にエンジンオイルにさらされており油膜がクッションになって打音を低減し潤滑を行っているのでエンジンオイルの質が極端に劣化して粘度低下を起こしていたり、メンテナンス不良でエンジンオイルが入っていないとカム打音が激しくなる恐れがあります。

したがってオイルメンテナンスは重要で予防対策としてはこの当りをしっかりやっておく以外は特にないでしょう。エンジンオイルのメンテナンス知識などはエンジンオイル交換時期を参考にして下さい。

■カム打音の対策と解消方法


1,エンジンヘッドOH(オーバーホール)

一番確実かつ効果的なのはエンジンのヘッド、すなわちカム機構の分解整備です。原因が何かも一目瞭然ですしバルブクリアランスも規定値に調整し磨耗がひどかったら交換、というよう出費覚悟で挑めばカム打音が解消しないということはまずありません。

まだまだ車には乗るけど異音は何とか治したいという方はこの方法をオススメします。

2,粘度の高いエンジンオイルを入れる

通常使用しているエンジンオイルより固めのエンジンオイルを入れて膜圧を確保する方法です。エンジン冷間時には比較的高い効果を発揮するかも知れませんがエンジンオイルが高温になるにつれて効果を体感できなくなる可能性もあります。

エンジンオイルの粘度についてはエンジンオイル知識>>エンジンオイル粘度と選び方化学合成油の種類・解説あたりを参考にして下さい。

3,オイル添加剤で対応

エンジンオイルの添加剤によって金属表面の改質を行ったり膜圧を確保することによって打音低減を図る方法ですが、エンジンオイルの粘度を上げる方法と併用すれば単体より高い効果を期待できるでしょう。

オイル添加剤にはユーザーインプレッションでエンジン音が静かになったという声を聞きますがエンジンで音を発生している音の大半はカム打音なのでオイル添加剤は意外と効果が高いと思われます。

オイル添加剤完全マニュアルを参考にすると分かりやすいかと思います。

■カム打音(エンジン打音)のワンポイント


カム打音は正常時にもエンジンがかかっていれば出ている音です。どこからを異音と判断するかは微妙な店ですが特に異常と感じるような大きな音でなければ神経質になる必要はありません。

エンジンの作動に支障をきたすようなときは明らかに異常な大きな音になるので分かるはずです。

ベアリング損傷(エンジン補機類)

ベアリング損傷(エンジン補機類)が起きたときの異音の症状と原因と究明。

エンジンからの異音でベルト鳴き以外の音でエンジンの回転数に比例して異音が変化する場合はエアコン、パワーステアリング、ウォーターポンプなどの補機類のプーリーのベアリングが損傷して異音が出ている可能性があります。

■異音の種類


異音の種類としては周波数が高く断続音などではなく「ウィーン」といったモーター音に近い音やもっと高い「キーン」といった音から「ウォーン」というこもるような音が感覚的には該当する音でいずれもエンジン回転数に比例して音が高くなる連続音です

■ベアリング損傷原因


1,ベルトの張り過ぎ

補機類に架かっているベルトの張力が高すぎるとベアリングにかかる力が大きくなりすぎて損傷させてしまう可能性があります。

通常は勝手にベルトの張力が高くなりすぎるようなことはありえないのでベルト交換時などにベルトの初期調整で張りすぎてしまったときなどに起こる可能性があります。

パターンとしては自分で交換していないときは整備工場でベルト交換後、又は調整後にエンジンルームから異音がする場合などは疑いが強いと思われます。

2,経年劣化

ベアリング自体の寿命は長いのですが力を受けながら回転するので車の使用にしたがってある程度消耗して行くため、しだいにベアリングから発生する異音が大きくなることもあります。

経年劣化が原因でベルト交換をきっかけに張力が適正にもかかわらず異音が出てしまうこともあります。

3,故障、固着(ロック)

製品不良、又は補機類側の原因でロックしてしまったために異音が発生してしまったり、ベアリングの製品不良が原因で異音が発生してしまう場合もあります。

このような場合は大抵異変にすぐ気が付くほど大きな音が発生します。「キーキー音」などはベアリング製品不良時に稀に起こる音です。

■異音発生部の究明


このような異音は漠然とどのあたりから出ているかがわかっても耳だけで特定するのは困難だったりします。

異音発生部位を特定するには補機類に架かっているベルトを1つずつ外していき、ベルトを外して音がしなくなった補機類を発生原因と特定するのが一番の近道です。

全てのベルトを外して音が止まらない場合はそれより中のタイミングベルト又はタイミングチェーン本体か駆動されている補機類などが考えられます。

※補機類とはオルタネーター(発電機)、ウォーターポンプ、パワーステアリング、エアコンコンプレッサーなどが該当します。

■異音の簡易判断方法


マイクロスコープという聴診器のようなものを使えば補機類本体から音が出ている場合は判断しやすいかもしれません。マイクロスコープの代用品としてロングの貫通ドライバーを耳に当てて補機類にくっつければ同様に音が聞けます。

※貫通ドライバー=柄の部分まで金属部が貫通しておりハンマーで叩いたりできるドライバー。
※工具を巻き込まれないように注意してください。

ベルト鳴き止め対策

自動車のベルト鳴き止め対策や鳴き止め剤の使い方、注意点などについて。

自動車のベルト鳴き止め対策にをする前にベルトが極端に劣化して危険な状況になっていないか自動車のベルト鳴きの原因で確認してください。

■ベルトの鳴き止め対策の方法と注意点


1,ベルト張力調整

ベルトが緩んでいる場合はベルトの張力を適正化することによってベルト鳴きを止めることができます。対策手法としては一般的ですが自分で作業を行うとなると車種によっては非常に簡単にできてしまったりもしますが、一方でかなり専門的な知識や工具が必要になる場合もあります。


2,ベルト交換

ベルトの張力が正常でもベルトのゴムが硬化していたりするとベルト鳴きが止まらないこともあります。こういった場合にはベルト交換を行うことが一番無難であるといえます。


3,ベルト鳴き止め剤塗布

ベルト鳴き止め剤塗布は一番簡単でベルトの効果や水分やサビなどが原因で鳴きが起きている場合には有効な対策手法です。

ただしベルト鳴き止め剤以外の油脂などをベルト鳴き止めに使うのはベルトを痛めたり、芯線が伸びたりしますので止めましょう。

ベルト鳴き止めには専用のもの以外にシリコングリスなどが使用できます。(ベルト鳴き止め剤は粉末系やシリコン系グリスなどがあります。)

4,ベルト鳴き止めに関する禁止事項

少し昔の手法としてはエンジンを書けた状態でベルトに紙やすりをかける方法などがありましたが指を巻き込まれて切断されるなどの事故が発生しており危険なので絶対止めましょう。

■ベルト鳴き止め剤塗布の注意点


グリス系で指で塗るタイプのベルト鳴き止め剤塗布時には必ずエンジンを止めて行いましょう。指先に1センチ程度の量で効果を発揮します。逆に塗りすぎはベルトのスリップにつながりますので注意してください。

スプレー式のベルト鳴き止め剤はエンジンをかけたままベルト表面に2~3秒使用するだけで効果を発揮します。

またベルトテンショナーにサビが発生してベルトの背面が原因でベルトが鳴く場合もありますのでそういった場合はベルト背面に鳴き止め剤を塗布する方法もあります。

※ベルト表面=ベルトの山がある方。
※ベルト背面=凹凸がなく文字などが刻印されている方。

ベルト鳴きに効果が高いベルト鳴き止め剤は粉末フッ素系のバイダスルーブかバイダスドライが極めて高い効果を発揮します。

■ベルト鳴き止めに関するワンポイント


ベルト鳴きの原因としては他にも補機類のプーリーや材質、取り回しに欠陥がありベルト鳴きが慢性的に発生しやすいということも考えられますし、補機類の故障も考えられます。

ベルトの詳細な機能、交換時期などについてはベルトのメンテナンスを参考にして下さい。

上記に挙げたベルト鳴き止め対策でベルト鳴きが止まらない場合は取扱店のディーラーなどに相談してみた方がいいかと思います。

ベルト鳴きの原因

自動車のベルト鳴き原因と危険性を正しい知識で判断する方法。

エンジンルームからの異音で「キュルキュル音」を発生する場合ベルト鳴きが考えられますが緊急を要する場合とそうでない場合、車種にもよりますが比較的容易に判断できる方法についてです。

※タイミングベルトとベルト鳴きは(一部車種の不良以外)関係ありません。

■ベルト鳴きの原因


自動車のベルトはエンジンの出力軸(クランクシャフト)の同軸上のプーリーと各補機類である発電機、エアコン、パワーステアリングのプーリーにかかっており駆動しています。VベルトとVリブドベルトがありますがいずれも駆動抵抗による摩擦熱などでベルトの劣化や張力の低下が起きてベルト鳴きが発生します。

1,ベルトの劣化

ベルトにはゴムが使われていますので摩擦での磨耗もしますし、発熱や経年劣化の影響を受け硬化していきます。こうした劣化は各補機類(特にエアコンなど)の使用状況にもよりますが、たとえ使用しなくてもゆっくりと劣化は進んでいきます。

このようなゴムの硬化が起きるとベルトとプーリー間でスリップが起きやすくなりベルト鳴きが発生します。

2,ベルトの伸び

ベルトは一見ゴムのみによって構成されているようですが芯線が入っており高い引っ張り強度を持っており伸びにくくなっています。

しかしながら新品時などは芯線が収縮している場合が多く、ベルト交換で新品にしたときなどは熱の影響で芯線が伸びるため、適正な張力にしないと交換直後でもベルト鳴きが発生することがあります。

もう一つは使用によりゴム部が磨耗していくことによって張力が低下しベルト鳴きが発生するパターンです。

3,テンショナー、プーリーの錆び

プーリーやテンショナーは金属製ですので水分が多い場所での自動車の保管でサビが発生することがあります。このような状態ですとベルト鳴きが発生しやすくなります。

4、補機類の故障

パワーステアリング、エアコンなどで故障が起きてポンプやコンプレッサーがロックすると激しいベルト鳴きが起こりエンジンルームからゴムの焼けるようなにおいがすることがあります。

このような状態ではほかベルトが切れたときと同じような不具合も発生しますので気が付くかと思います。

■異常の判断基準


ベルトの劣化状態によっては交換しなければいけませんが判断は目視によって行われます。

特別な技術は要しませんが見にくい場合は懐中電灯などで照らしてベルト表面に亀裂などが入っていないか確認しましょう。細かい亀裂でも5年以上使用しているような場合は交換したほうが安全です。

深い亀裂や避けている場合は異常と判断し早急に交換を行いましょう。ベルトはエンジンルームの前に立ってエンジンの左端についています。

ホンダ車で現行車でない場合は右側についている場合もあります。
また詳しいベルトの役割、ベルトが切れたときの不具合、ベルトの交換時期については「ベルトのメンテナンス」を参考にして下さい。

ベルト鳴き止め方法については「ベルト鳴き止め対策」を参考にしてください。

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