This page:自動車の趣味超越log TOP > 自動車メンテナンス > エンジンオイル知識

エンジンオイル知識

エンジンオイルの種類、粘度、規格による選び方や交換時期、交換方法、役割などを完全ガイド。



エンジンオイル完全ガイド

エンジンオイルの交換時期種類、交換方法、規格、粘度性能、漏れ修理などエンジンオイルに関する知識の総合ガイド。

■エンジンオイル知識のリンクリスト


エンジンオイル交換時期

エンジンオイルを交換しないことによっておきる不具合や劣化するメカニズム、使用状況やエンジンによって変化する交換時期の目安について。

エンジンオイルの種類

鉱物油、部分化学合成油、化学合成油などエンジンオイルの種類に分けて各オイルの性能を比較。選ぶ時の参考などに。

エンジンオイル交換方法

オイルチェンジャーを使用したエンジンオイル交換の注意点から手順まで。オイルレベルの点検方法と廃油処理についても少々。

エンジンオイル規格(ガソリン)

現在エンジンオイルの規格として一般的なAPI規格による性能分類をSA~最新規格のSMまで表にして公開。SIとSK規格がない理由なども。

エンジンオイル粘度と選び方

エンジンオイルの粘度表示(SAE粘度分類)の見方と性能。燃費を気にする方、過負荷走行の方はエンジンオイル選びに必須知識です。

エンジンオイル規格(ディーゼル)

ガソリンエンジンよりも過酷な状況下で使用されるディーゼルエンジン専用のエンジンオイルのAPI規格について。ガソリンエンジンとの違いなど。

省燃費オイル規格(ILSAC)

性能分類であるAPI規格に追加して主に環境性能に特化した性能を持つエンジンオイルの規格として誕生したILSAC規格について。

エンジンオイル漏れ

エンジンオイルが漏れる主な原因と箇所、修理方法と修理金額の目安。エンジンオイル漏れ止め剤の効果、使用方法などについても。

オイル上り対策・修理

オイル上りのとはどのような現象なのか見分ける方法(判断方法)、またオイル上がりの原因と、それに対する対策・修理方法などについて。

オイル下がり対策・修理

オイル下がりとはどのような現象なのか見分ける方法(判断方法)、またオイル下がりの原因と、それに対する対策・修理方法などについて。

オイル消費の原因・対策

オイル上がりとオイル下がり、それ以外のオイル消費の見分け方(判断方法)またオイル消費が起こりやすい使用状況、運転状況などと対策について。

化学合成油の種類・解説

化学合成油の中でも管理人が注目している高性能化学合成油の一部を解説。NUTECやBE-UP、ガルフなど外国産オイルからワコーズの4CRなど。
※追記予定

このカテゴリーはオイルフィルターなどのページを追加する予定になっています。

化学合成油の種類・解説

100%化学合成油の中でも管理人が注目する特に高性能なエンジンオイルについて解説します。

■化学合成油とは


エンジンオイルの種類にも書きましたが引用抜粋して説明します。

エンジンオイルの中でも化学合成油は最高峰の性能を誇る部類に属す種類のエンジンオイルです。化学的に分子配列を組み替えて作られたエンジンオイルで化学的に安定しており劣化しにくく、高温でも油膜が強く、低温でも滑らかで、洗浄作用も高い。

良い事ばかりのようですが価格が高いという欠点を持っています。ターボ車やスポーツ思考の方、車を大切にしたい方にオススメのエンジンオイルです。

化学合成油は別名シンセティックオイルとも呼ばれています。

というのが化学合成油の概要です。

■高性能100%化学合成油の解説


超低摩擦エンジンオイルNUTEC(ニューテック)10w-50

化学合成基油にエステルを用いたエステル系化学合成油です。ニューテックの特徴としてはテフロンとほぼ同等の摩擦係数を実現するエステルをベースにしており極薄で強靭な油膜を形成するので燃費向上、出力向上等の効果が期待できます。

スーパーマルチグレードオイル:ワコーズ4CR 10w-60

レーシングスペックエンジンオイルで一番オススメなエンジンオイルがワコーズ4CR 10w-60です。バイクで10000rpmをキープするような走り方でも余裕の油膜保持を誇る生粋のレーシングエンジンオイルです。チューニングターボエンジンなどに最適です。

粘度は低温側10w、高温側はSAE粘度指数の表示最高値の60の脅威のエンジンオイルです。一度試してみる価値はあります。添加剤否定派の方にもオススメです。

ガルフオイル 10w-60

ワコーズの4CR 10w-60と並ぶスパーマルチグレードのレーシングスペックエンジンオイルが老舗エンジンオイルのガルフです。超低摩擦化学合成基油のエステルとPAOを合成し油膜保持性能やせん断安定性などはトップクラスです。

BE-UP シンセティック5w-50

注目の極性潤滑を売りにした非ニュートン系エンジンオイルといわれる部類です。非ニュートン系とは重力に逆らうことから名づけられたようです。

イオンの極性の(+)(-)を利用してシリンダー壁にへばりつけて油膜切れをさせないようにする作用がありFFエンジンのタイミングチェーン化が進んでいる現在はBE-UPのようなエンジンオイルの使用が望ましいといえます。

オメガ VX 15w-50

油膜が厚く形成できオイルクリアランスが大きくなったレトロ・クラシックカーや多走行車、大排気量車にオススメなエンジンオイルです。高温粘度も50を誇り高回転、高負荷の運転状況でも十分すぎるほどの性能を維持します。

オイル消費の原因・対策

オイル上り、オイル下がり、その他オイル消費の原因・対策・判断方法について解説。

■オイル上り、オイル下がりの見分け方


まずオイル上り、オイル下がりの詳細な原因、修理・対策方法はオイル上り対策・修理オイル下がり対策・修理をそれぞれ参考にしていただくとして、ここではこの2つのオイル消費の見分け方を解説します。

1,オイル上がりの特徴

まずオイル上がりはエンジン下側のクランクケース側からピストンリングの不良やシリンダー・ピストンなどの磨耗が原因で、オイルが下から上(燃焼室)に侵入して燃えてしまいオイル消費する現象です。

そのためエンジン回転数が高いほどオイルが燃えている指標となる白煙が大量に発生します。逆にエンジン回転数が低いアイドリング時などにはほとんど白煙は発生しません。

2,オイル下がりの特徴

オイル下がりはエンジン上部のシリンダーヘッドという吸排気動弁機構側から動弁機構のシール部分(バルブステムオイルシール)やバルブステムの磨耗が原因で、オイルが上から下(燃焼室)に侵入して燃えてしまいオイル消費する現象です。

少し理解が難しいかもしれませんがオイル下がりはアイドリングやエンジンブレーキ時などの吸気管圧力が高い時に吸気側の動弁機構(インレットバルブ)に負圧がかかってオイルが吸いだされ燃焼室に侵入するケースがほとんどです。

このためアイドリング時に白煙が多かったり、しばらくアイドリングで車を停車させた後にエンジンをふかすと白煙が大量に出るのが特徴です。

逆に回転を上げていくと燃焼室温度も上がりアイドリング時などに蓄積していたオイルもなくなってしまうため白煙は出なくなってしまいます。よってオイル下がりの場合は走行中に白煙がでることが無く気がつきにくいというのも注意が必要です。

※吸気管圧力が高い状態とは、アクセルを踏んでいない状態=スロットルバルブ開度が少ない状態のことです。

3,オイル上り、オイル下がりの総合的な簡易判断

上記の特徴からエンジン回転数を上げていくほど白煙が多くで続けるのがオイル上り、アイドリング放置後にエンジン回転数を上げていくと白煙が多く排出され徐々に少なくなっていくのはオイル下がりと判断できます。

またこの両方に当てはまる場合は、オイル上り・下がりですなわち2つの症状が同時に起きていると判断できます。多走行車に多く見られる症状です。

■そのほかのオイル消費の原因・対策


オイル上がりやオイル下がりでなくてもシリンダーとピストンを潤滑し終えたエンジンオイルは燃焼室で燃えて微量ずつですが減少していきます。減少量はエンジンの種類、特性、くせ、走行法方、使用状況によって変わってきます。

オイル消費が多くなる原因と対策をいくつか挙げてみますので参考にして下さい。

1,エンジンに合わないエンジンオイルを使用している

エンジンに合わないというと少し違うのですが、多走行のエンジンや外車の一部のエンジンでは各クリアランス(隙間)が大きいので現在主流になっている省燃費低粘度エンジンオイルを使用するとオイル消費量が多くなることがあります。

対策:低温粘度15W以上高温粘度40以上のエンジンオイルを選ぶと効果的です。例としてはガルフオイル 15W-50ワコーズ4CR 15w-50等が高粘度高性能化学合成油として挙げられます。

高粘度エンジンオイル使用の注意としては特に小排気量車では粘度抵抗によって冷間始動性が悪くなったり完全暖気までフィーリングが悪化したりすることがあります。

2,高回転、高速の多頻度運転でオイル消費増大

エンジン高回転の使用状況が多ければ多いほどエンジンオイルの消費量は増加します。加えて長時間そのような状況が続くとエンジンオイルの油温が高い状態が続くということなのでエンジンオイルの蒸発量が増え、同様にオイル消費量が増加します

対策:このような使用状況が多い場合は高温粘度が40以上のエンジンオイルを選ぶといいでしょう。(油膜保持性能としては30でも十分ですが)例としてはNUTEC10w-50などが特にオススメです。詳しくはエンジンオイルの種類で。


3,高負荷・登坂運転でオイル消費増大

高速、高回転の使用状況と同じく高負荷運転が長く続きますとエンジンオイルの油温が上昇しエンジンオイルが蒸発する量が多くなりオイル消費を促進します。

対策:高回転、高速の多頻度運転と同様に高温粘度の高いエンジンオイルに交換することをオススメします。エンジン保護にも有効な策です。

オイル下がり対策・修理

オイル消費の原因であるオイル下がりの原因と対策・修理方法、判断方法などについて。

■オイル下がりとは


エンジンオイルは不具合や異常が無くてもシリンダ壁の潤滑を終えた微量なエンジンオイルが燃焼し走行距離や使用回転域、使用エンジン負荷の高さに比例して消費し減少していきます。

このオイル消費の中でもオイル下がりとは主にシリンダーヘッド(エンジン燃焼室の上部)から燃焼室に侵入しオイル消費量が増えることを指します。原因はいくるかありますので以下を参考にして下さい。

オイル下がりの見分け方

オイル下がりはシリンダヘッド側から燃焼室に侵入する経路のオイル消費で、バルブステムガイド(給排気弁のガイド穴)の磨耗、バルブステムの磨耗が主な原因であり、特に負圧が高くなるインレットバルブ(吸気側のバルブ)からのオイル下がりが多いのが特徴です。

このためインレットマニホールド(吸気管)の負圧か高いアイドリング状態やエンジンブレーキ時にオイル下がり量が多くなるのでアイドリング放置後などの直後に空ぶかしをした時に白煙が多く出て、徐々に少なくなっていくような場合はオイル下がりと判断できます。

これは吸気管負圧が高いアイドリング時にオイルが燃焼室に多く侵入し、蓄積。その後空ぶかしによってエンジン燃焼室の温度が上昇して回転も上がるため蓄積した分の燃焼室のオイルが一気に燃焼して白煙が発生するためです。

ある程度燃焼すると蓄積した分のオイルがなくなってしまうためエンジン暖気時の水蒸気と勘違いしやすいのですが臭いなどを材料に総合的に判断するとより確実です。

■オイル下がりの原因


1,バルブステムの磨耗

動弁機構であるバルブは傘のような形をしており、この傘の柄にあたる部分がバルブステムと呼ばれる部分でバルブ開閉時に往復運動が行われるためステム部分は潤滑されており、なおかつエンジンオイルが燃焼室に侵入しないようにシールされています。

しかしながら、オイルメンテナンス不良で潤滑不良を起こしたり、高回転域で使用することが多い場合はステム部分が磨耗してステムとシールの間からエンジンオイルの侵入量が多くなってオイル下がりを起こしてしまいます。

2,バルブステムガイドの磨耗

バルブステムをガイドしている部分の名称ですがバルブステムが往復運動をするためこの部分を僅かながら磨耗をします。ステムと同様の理由でオイル下がりの原因となります。

3,バルブステムオイルシール硬化、ヘタリ

バルブステムを順渇するための余分なエンジンオイルを掻き落とし燃焼室内に持ち込むオイル量を最小限にしているのがバルブステムオイルシールです。

オイル下がりの原因としては、そこそこ多く経年劣化や多走行によって避けられない現象です。オイルメンテナンス不良はシールを傷つけてしまったり劣化速度を速めてしまう原因となります。

4,エンジンオイルメンテナンス不良

根本的な原因としてはエンジンオイルのメンテナンス状態が悪いことが挙げられます。オイルメンテナンス不良はオイルシール類を傷つけたり、硬化させる原因となります。

エンジンオイル交換時期を参考にしっかりとオイル交換を行いましょう。使用状態やエンジンによって交換時期が変わってきますので注意してください。

■オイル下がり修理・対策


1,シリンダーヘッドオーバーホール

オイル下がりの不具合はこれでほぼ解消します。シリンダーヘッドのインテーク及びエキゾーストバルブを全て取り外しバルブステム及びステムガイドの磨耗度を点検し問題なければバルブステムオイルシールを交換して取り付けて終わりです。

オイル下がりではピストンヘッドにオイルの燃えカスが大量に付着してしまうのでピストンヘッドの清掃も同時に行えればいいと思います。

修理費用もV型や水平対向などの厄介なエンジンでなければ10万もかからずに修理できるはずです。DIYでもバルブスプリングコンプレッサーという特殊工具さえあれば時間はかかるでしょうが行えます。

ただしヘッドを取り付けるときの締め付けトルクや締め付け方法などの注意点は修理書の値を参照した方が無難でしょう。

2,エンジンオイル粘度を高くする

エンジンオイル低温粘度を硬くする、高温域でも高粘度を保つスパーマルチグレードのエンジンオイルに交換する方法が有効です。オイルの粘度についてはこちら

元々負圧によって吸い出されてしまうような力で発生するオイル下がりは、粘度を向上させることによる下がり防止効果が大きいのです。水をストローで吸うのとハチミツをストローで吸うのはどちらが多く吸えそうでしょうか?考えていただければわかると思います。

3,エンジンオイル添加剤による膜厚の確保

エンジンオイル添加剤の中でも樹脂コーティング系のマイクロロンや共昌膜形成型のヤフーオークションなどで購入できるGRPなどの被膜形成膜が比較的厚いタイプのオイル添加剤で対応する方法もあります。

金属表面改質系のエンジンオイル添加剤は性能から考えて下がり防止効果は望めないので注意しましょう(予防効果はあるとしても)

またはオイル下がり防止剤という専用のケミカルも出ていますが、これはエンジンオイル粘度を高くするのと似ており粘度を増加させるのと油膜を厚くする効果があります。

業務ではWAKO'Sエンジンシールコートなどをよく使用しますがオイル下がり初期ならナカナカの効果を発揮してくれます。お金をかけたくない方は試してみる価値はあります。

オイル上り対策・修理

オイル消費の原因であるオイル上がりの原因と対策・修理方法、判断方法などについて。

■オイル上りとは


エンジンオイルは不具合や異常が無くてもシリンダ壁の潤滑を終えた微量なエンジンオイルが燃焼し走行距離や使用回転域、使用エンジン負荷の高さに比例して消費し減少していきます。

このオイル消費の中でもオイル上がりとは主にクランクケース(エンジン下側)から燃焼室に侵入しオイル消費量が増えることを指します。原因はいくるかありますので以下を参考にして下さい。

1,オイル上がりの見分け方(判断方法)

オイル上がりはクランクケースから燃焼室に侵入する経路のオイル消費で、オイルの掻き落とし性能の不良、ピストン往復運動のポンピング作用によってオイルが燃焼室に侵入するのでエンジン回転数が高いほどオイルの上がる量が多くなります。

よってアイドリング時などは白煙が出ないのに、エンジンを空ぶかししたりした時にやたら白煙が多い場合はオイル上がりと判断することができます。臭いなどの五感を生かした診断によってさらにその精度を高めて水蒸気と勘違いしないように注意しましょう。

■オイル上がりの原因


1,ピストンクリアランスの過大

言い換えればピストンとシリンダーが磨耗して隙間が大きくなった状態のことです。長距離走行エンジンや過負荷使用エンジンではいずれ起こってしまう現象で自然といってしまえばそれまでの症状です。

隙間が大きくなれば同時に起こってくるのがピストンリング張力低下です。これによってエンジンオイル掻き落とし性能が低下して燃焼室に侵入する量が増えてしまいます

2,ピストンリング溝隙間過大

ピストンにはリングが入る溝が切ってあり通常のエンジンで1つのピストンに2本のコンプレッションリングと1本のオイルリングが付いていますが、これらのピストンピングは若干の隙間があるため上下に動くようになっています。

この隙間が大きくなるとピストンが往復運動をするときにピストンリングの動き量も大きくなりポンピングするような働きでエンジンオイルを積極的に燃焼室に押し出してしまうようになってしまいます。

3,ピストンリングの衰損、破損

エンジンのシリンダー内ではピストンリングはピストンの溝に入っており隙間が僅かな状態ですので仮に折損してしまっても脱落せずにエンジンは動き続けることも少なくありません。

異音や圧縮力不均一による不調で気づくケースがほとんどでしょうが、このような場合もオイル消費の原因となり症状の酷いオイル上がりになってしまいます。

4,PCVバルブの詰まり

PCVバルブとは燃焼室からピストン(ピストンリング)とシリンダーの間を吹き抜けてクランクケース(出力軸の有るエンジン下部)に侵入してくるガスを吸気系に再循環させるためにクランクケースに設けられた弁(フタ)のことです。

この吹き抜けてくる未燃焼ガスと燃焼後の高温、酸性ガスをブローバイガスといい、オイルを劣化させる一番の原因となる物質です。

PCVバルブは吹き抜けてきたブローバイガスによってクランクケースが正圧になるとバルブが開き吸気系に循環するワンウェイバルブ(一方通行のフタ)になっています。

よってPCVバルブが固着してしまうとクランクケース内圧が上昇してポンピングロス(ここではピストン下降時の抵抗)が大きくなると共に高温になって状気化しているエンジンオイルがクランクケースから燃焼室に上がってしまうポンピング作用によってオイル消費が促進される可能性があります。

しかしながらこの場合もっと重大なのはブローバイガスが排出できなくなるためにエンジンオイルの酸性化が促進されスラッジなどを大量に生成してしまうことです。

■オイル上がり修理・対策


1,エンジンオーバーホール

ピストンクリアランス過大によるオイル上がりの場合は、エンジンオーバーホール(最小部品まで分解して消耗部品を交換する作業)とオーバーサイズピストンへの交換などが必要になります。

正直な話現在ではよっぽどの思い入れがない限りこのような作業を行うことは少なくなりました。修理金額が車両価格を上回るためです。他の対応策としては中古エンジンに乗せ換える、エンジンオイル粘度を硬めにしてシール効果が高く膜厚な被膜のオイル添加剤を試してみるなどが挙げられます。

2,ピストンリング交換

結局の話エンジンのオーバーホールを伴いますので修理金閣としては10万単位の金額を覚悟するしかありません。ボーリング加工やオーバーサイズピストンへの交換をしない分修理金額は抑えられますが微妙なラインの修理内容です。

対応策としては上と同じようにエンジンオイル粘度を硬めに換えるとピストンリングの活発なポンピングを若干抑制できるためピストンクリアランス過大によるオイル上がりの場合よりは効果がでます。

しかしながらエンジンオイル粘度を硬くする特に排気量の少ない車は冷間時始動性悪化やフィーリング悪化が予想されますので覚悟の上で試してみてください。逆に密閉性向上によってエンジン暖気後にフィーリングが良く感じられることも稀にあります。

ピストンリング衰損、破損の場合はエンジンオーバーホールを行ってピストンリングを交換する以外修理方法は無いでしょう。

3,PCVバルブ清掃

PCVバルブが簡易的に清掃又は交換できるか否かは車種によって異なります。詰まってしまう主な原因としてはオイルメンテナンス不良などなのでオイルメンテナンスを見直してしっかり行いましょう。

オイルメンテナンス不良は悪魔の循環を生みます。オイルメンテナンス不良によってPCVバルブが詰まる→エンジンオイル劣化速度が速くなる→エンジンオイルが酸性化しエンジン内部の金属部分の腐食が激しくなり磨耗を促進する→さらにスラッジの大量発生、デポジットの発生。

結果エンジンオイルを交換しても完全に戻ることは無くエンジン各部の磨耗も進んでいるのでオイル消費量増加や異音、打音が発生することもあります。

エンジンオイル交換時期をしっかり守って、清浄作用の高いオイル添加剤などでエンジン磨耗や劣化に備えるのもいいことであると思います。

エンジンオイル漏れ

エンジンオイル漏れの原因、修理、漏れ止め剤の効果などについて。

エンジンオイル漏れトラブルは長い間車に乗っていれば高い確率で起きる故障です。そんなエンジンオイル漏れの原因と漏れ止めの修理方法や修理金額、簡易的な漏れ止め剤効果などを書かせていただきます。

■エンジンオイル漏れの原因


エンジンオイルが漏れる最大の原因はシールパッキンの劣化です。エンジンには通常3箇所の継ぎ目があり、各部はシールパッキンによってエンジンオイルが漏れ出さないようになっています。

1,ヘッドカバーガスケット

1つ目はエンジン上部シリンダーヘッドカバーとシリンダーの継ぎ目です。この部分は液体シールではなくゴム状のパッキンをボルトで締めこんであるタイプが最も一般的です。

ゴム部品が劣化、硬化しヒビから徐々にオイルが漏れ出してエンジン下部まで垂れていき、進行していくと駐車場などにしみを残すほど漏れていきます。

2,シリンダーヘッドガスケット

2つ目はシリンダーヘッドとシリンダーブロックからのオイル漏れです。この部分からのオイル漏れは滅多に目にしませんが漏れてしまったら最も厄介な場所です。

メタルガスケットと液体パッキンを併用して圧縮圧力抜けを防止すると共に、冷却水、エンジンオイルの漏れを防止していますのでエンジンオイル漏れが起きたときには他にも修理が必要な可能性も高くなります。

3,オイルパンシールパッキン

3つ目はもっともオイル漏れの多いシリンダーブロックとオイルパンの継ぎ目からのオイル漏れです。液体シールパッキンが劣化することが主原因です。

かなり簡単に修理できるタイプから大掛かりな作業になるタイプまで様々です。簡単なタイプであればDIY整備でも十分オイル漏れの修理ができます。

4,その他のエンジンオイル漏れ箇所

そのほかにはタイミングチェーン使用車ならタイミングチェーンをオイルで順渇しているためタイミングチェーンカバーシールパッキンのオイル漏れ。

ターボ車ならばタービン、オイルクーラー別体式であればオイルクーラー又はホース、そのほかにエンジンとミッションの継ぎ目などが挙げられます。

■エンジンオイル漏れの修理方法と金額の目安


エンジンオイル漏れの修理のなかでDIY整備でもできるのはヘッドカバーか簡単なタイプのオイルパンくらいでしょう。もっとも厳しいのはシリンダーヘッドからのオイル漏れです。

このような場合は冷却水とオイルが混ざっていたり、ヘッド又はシリンダーブロックが歪むことによってオイル漏れが生じる場合があるので大掛かりな修理となってしまい、修理金額も数万~数十万になるでしょう。

もっとも漏れの多いオイルパン修理はオイルパンを取り外してシールパッキンを一回キレイにはがしてから液体シールパッキンを塗りなおして硬化させて修理します。

修理金額は数千円~5万くらいが相場ですがもちろん構造によってもっと修理代金の掛かる車も存在します。5万円掛かる車もそうありません大体が3万円前後です。

■エンジンオイル漏れ止め剤効果


書いておいてなんなんですが基本的にエンジンオイル漏れ止め剤の使用は推奨していません。

オイル漏れは正規の修理方法でしっかり修理してエンジンオイル交換時期を守ってオイルシールの劣化を最小限になるようにメンテナンスすることをオススメします。

とは言え全部が全部正規の修理をするのは経済的に厳しい、あと少し乗れればいいけどオイル漏れが激しいなんていう場合は漏れ止め剤は非常に助かるものです。

とうい事で応急的な手段としてオススメできるエンジンオイル漏れ止めは一度使ったことがあるんですがプラス91というエンジンオイル添加剤です。

実は漏れ止めがメインではなく、リキロンと呼ばれる超摩擦物質を含んだエンジンオイル添加剤なんですが、かなり粘性の高く、オイルシール類の弾性を復活させオイル漏れを止める効果があります。

僕が使った車両はカローラでオイルパンに滴下する程度のエンジンオイルの漏れがあり、たまたまこの添加剤をタダで頂いたので漏れ止めとして使用させてもらいました。

結果的には滴下状態からゆっくりと進行するにじみ程度まで回復したので効果はかなりあったものと思われます。

もっとも業務上で使用させていただいている漏れ止め剤としてはワコーズのエンジンシールコートなのでこちらもオススメです。

ワコーズのエンジンシールコート の効果としてはオイルシール類の弾性回復によるエンジンオイル漏れの防止と油膜厚を厚くしてエンジンオイル下がりなども防止します。

このおかげで磨耗が進んで疲れ気味のエンジンには圧縮圧力回復による出力向上も期待できます。

もう一つブランドで気になるのはQMIストップリークです。QMIと言えば賛否両論PTFE(テフロン樹脂系)の添加剤の有名どころなんですが・・・。

これは私も使ったことがないので強くお勧めできませんがエンジン以外のオイル漏れにも使えるオールマイティーなものみたいなので参考までに。

※エンジンオイル漏れ止めの注意点

エンジンオイル漏れ止めはオイルシール類が硬化して隙間ができてしまった時には非常に効果的ですが、シール自体が割れていたり目に見えるような裂傷が入っている場合は効果を表しません。

漏れ止め剤の中には内部でゲル化して被膜を作り強力かつ即効でエンジンオイル漏れを止める商品もありますがオイルラインを詰まらせる可能性が高くオススメできません。

エンジンオイルの漏れ止めに限らず即効性の高い商品や誇大広告の商品には十分注意しておきましょう。自分の車を守るのは自分の知識です。

省燃費オイル規格(ILSAC)

省燃費性能と環境性能を要求したエンジンオイル規格ILSACについて。

■ILSAC規格


最近の国内販売のエンジンオイルは一般的に表示されているAPI規格に加えILSAC規格のマーク(スターバーストマーク)が表示されています。

ILSAC規格は日米自動車メーカー共同のエンジンオイル規格制定組織で1990年制定のGF1~2006現在GF4までの性能ランクが定められています。

表示はAPI-SM/GF-4などと表示され結局のところAPI規格と並んで表示され実際のところこのような表示がどのくらい理解されているのかを考えた時にAPIだけの方が解りやすいのではという感じはします。

■ILSACは省燃費規格


それでは解りにくいのにも関わらずILSAC規格とAPI規格が別に表示されている理由はどこにあるのか?という問題です。

ILSACは省燃費性能、環境性能、酸化(劣化)防止性能など、どれだけ環境に優しいかという部分で高い性能を有しているかという点を区別するために定められた規格だからです。

このためワイドレンジな粘度指数を持ち高性能な100%化学合成油でもILSAC-GF4(最高規格)を表示していないエンジンオイルも存在します。

(意図的な性能のコントロールであって100%化学合成油であればエンジンオイルメーカーはGF4に適合するエンジンオイルを容易に作ることができるようです。)

しかしながら企業イメージやエコ、環境対策を意識している各自動車メーカーでは早速APIの最高規格SM、ILSAC最高規格のGF4のエンジンオイルを指定オイルに定めて扱っているようです。

性能表示も飾りだけではなく環境対策エンジンオイルの名は伊達ではありません。

低温粘度で0wや5wの粘度指数を持つエンジンオイルはベースオイルと呼ばれる添加剤無しのオイル基油の性質が重要になるためベースオイルには性質の良好なものを使用しています。

それに加えて添加剤もGF4をクリアするために強力な酸化防止剤を配合しロングドレン化(長持ちということ)を果たし、摩擦低減のためにモリブデンなどの高級な減摩剤を配合しているオイルも存在します。

このためエンジンオイルの性能的には一番低いとされている種類の鉱物油でさえAPI-SM/ILSAC-GF4のエンジンオイルはかなり高い性能を有していると言えます。

■省燃費、環境対策オイルで料金が上がる!?


ILSAC規格の話とは少しずれてしまうかも知れませんが、API規格とILSAC規格の同時進行やオイルの高性能化、低粘度化による影響で思わぬ自体が起きるかもしれません。

エンジンオイル価格の上昇です。ただでさえ原油価格が高騰している中、燃費重視の低粘度エンジンオイルのベースオイルは以前より品質が上がっています。

コレによってエンジンオイルの価格がこれからどんどん上がっていくのではないかという懸念があります。というかすでにその煽りを受けています。

私も某カーショップで働く身ですが以前よりオイル1リットル当たりの原価がかなり上がっていることに気がつきました。

カー用品店などで4Lや20Lなどの定量缶で買う分には価格の値上がりというものは元々こんなもんかな?という感じで気がつかないかもしれませんが、定額オイル交換を実施しているカーショップやディーラーなどではその影響を直撃してしまいますのでエンジンオイル交換の価格を上げるということにもなりかねません。

高性能化と価格はある程度比例しなければならないので定額オイル交換はそんなところでお店側に負担が掛かるサービスとなってしまいました。

一方ユーザーはそんな裏側をついてあえてエンジンオイル交換を定額サービスのディーラーやカーショップに依頼すると言う手もあります。エンジンオイルの種類などはかなり制限されますが使いようですね。

エンジンオイル規格(ディーゼル)

ディーゼルエンジンオイルの規格と性能によるエンジンオイルの選び方について。

エンジンオイル規格は欧州などを含めるといくつかありますがもっとも一般的に使用されるAPI(アメリカ石油協会)規格がありますがAPI規格についての詳しい説明はガソリンエンジンのAPI規格のほうに書かせていただいたので割愛させていただきます。

ではなぜエンジンオイルの規格表示がディーゼルエンジンとガソリンエンジンで異なるのかという問題ですが、単純にガソリンエンジンとディーゼルエンジンは燃焼方式が異なるため、求められる性能も異なるためです。

高圧縮で燃焼圧力も高く燃料に硫黄分を含んでいるためエンジンオイルの酸性化が進みやすく、自己着火で燃焼するためエンジン負荷によって黒煙が発生しやすくススの混入によりガソリンエンジンよりオイルが汚れるのも格段に早いのです。

こうした事情があるためガソリンエンジンとディーゼルエンジンではAPI規格でも分けて表示しています。ただ高性能オイルではディーゼルエンジン~相当(例:CF-4相当)などと表示されている場合もあり、どちらのエンジンにも使用できるようになっています。

一般的にガソリンエンジンに比べてディーゼルエンジンのオイルは酸中和、清浄分散、せん断安定の性能に特に優れた性能を持っています。

■ディーゼルエンジンオイルの規格

グレード エンジンオイルの要求性能
CA 軽度条件のディーゼルおよび軽度条件のガソリンエンジン用で良質燃料使用が条件。良質燃料使用下での軸受腐食防止性および高温デポジット防止性が必要。
CB 軽度~中程度条件のディーゼルエンジン用で低質燃料使用時の摩耗およびデポジット防止性を必要とする。高硫黄分燃料使用時の軸受け腐食防止性および高温デポジット防止の要求性能も。
CC 軽過給(ターボ)ディーゼルエンジンの中程度~過酷運転条件用。高負荷運転のガソリンエンジンでも使用可能。ディーゼルでの高温デポジット防止性、ガソリンエンジン防錆作用、腐食防止性、低温デポジット防止性の要求性能。
CD 高速高出力運転での高度の摩耗およびデポジット防止性を要求性能。通常の燃料の質での過給ディーゼルエンジンで高い軸受け腐食防止性および高温デポジット防止性も必要。
CE 1983年以降製造の大型・高過給ディーゼルエンジンで低速高荷重と高速高荷重で運転両方でオイル消費性能、デポジット防止性能、清浄分散性能をCD級より上昇させたレベル。
CF 建設用重機や農業用機械ディーゼルエンジン用に開発された油で、CDの性能を上回ること。
CF-4 1990年代の低硫黄(0.5%以下)の軽油を使用する大型、高過給トラックなど最も過酷な条件で運転されるディーゼルエンジン用で、CEに比べ高低温デポジット性能、清浄分散性、熱安定性、せん断安定性、オイル消費防止性で全て上回る性能を要求。

以上がディーゼルエンジンオイルの規格です。

■ディーゼルエンジンオイルの交換時期はシビア


エンジンオイル交換時期にも書きましたがディーゼルエンジンはガソリンエンジンに比べて交換時期がかなり早めに設定されています。

さらにディーゼルエンジンはターボ(過給機構)と相性がいいためディーゼルターボエンジンというものが結構ありますが、このエンジンはもっと交換時期がシビアです。

元々燃料に含まれている硫黄によってエンジンオイルの酸化が早いのですがターボのタービンから発生する熱でさらに酸化が促進されます。

エンジンオイルが酸性化するとエンジン内部の金属部分全ての侵食、磨耗が激しくなりエンジンの寿命を著しく低下させます。

また黒煙によるススの混入によってエンジンオイルの粘度増加が激しいのでオイルメンテナンスが悪いとすぐにドロドロになって固形化してしまい症状が進行すると固形化して定着、こびりついてしまいます。

このような状態が招く不具合はエンジンオイル消費の増加、出力低下、燃費悪化のような症状です。ディーゼルエンジンでオイルの交換時期を守っていないような車はほぼ例外なくこのような症状が出ています。

よってディーゼルエンジンのオイル交換時期はガソリンエンジンよりもシビアに考えてメンテナンス予定を組んだ方がいいといえます。

もしくは高性能な化学合成油やオイル添加剤の併用で清浄分散、酸中和作用を高めエンジンを保護するのも長く車に乗っていく上で有効な手段と言えるでしょう。

エンジンオイル粘度と選び方

エンジンオイル粘度によるエンジンオイルの選び方の知識について。

このページでは低粘度エンジンオイルの効果や粘度がエンジンに及ぼす影響から考える、又はユーザーの使用用途に合わせた最適なエンジンオイル選びの知識を紹介します。

■エンジンオイル粘度分類


エンジンオイルの性能グレードはAPI規格によって表示されていますがエンジンオイル粘度についてはSAE粘度分類というエンジンオイル低温時と高温時の粘度を表す表示がされています。

SAE(アメリカ自動車技術者協会)により定められており、0w~60までの11段階の粘度指数によって表され数字が高ければ高いほど粘度が高い(硬い)エンジンオイルということです。

■エンジンオイル粘度表示の見方と知識


エンジンオイルの粘度はAPI規格のマークと一緒に表示されていますが別表示でも大きく表示されているのが一般的です。表示は以下のような感じです。

SAE 10W-30


最初のSAEはSAE粘度分類を宣言、API性能表示が宣言されている場合もあります。次の10wは低温粘度指数が10であることを表しWの表示はウィンターの頭文字なので低温側の粘度表示ということを解りやすくしたものだと思われます。

―(ハイフン)の次の30は高温側の粘度指数が30であることを表しています。このような粘度表示をしているエンジンオイルをマルチグレードと呼びます。

一方シングルグレードはSAE20など高温粘度しか表示しておらずコンプレッサーエンジンなどに使用することはありますが自動車用のエンジンオイルとしては一般的ではありません。

1,低温粘度指数について

数字の後にW表示がある低温側の粘度表示についてですが、この指数は低温時のエンジンオイルの流動性を表すもので-(マイナス)何度で凝固するか、ポンプ吐出圧力などの試験によって決められています。

この指数が低いほど低温時の流動性が高い(柔らかい)のでエンジン始動時などのエンジンが冷えている時に抵抗が少なくなるため、エンジン始動性が良くなったり燃費向上に貢献したりもします。

逆に低温粘度指数の高いエンジンオイルを選んでしまった場合エンジン始動性が悪くなったりエンジンのフィーリングが悪く(重く)感じられます。

この現象は特に冬季で気温の低い時にはかなり顕著に現れ、エンジン排気量の小さい車ほど大きな影響を受けます。(正確に言えば症状がわかり易い)

2,高温粘度指数について

ハイフンの後に続く番号が高温側の粘度指数になりますが、高温側の粘度指数が高いほど高温時にも粘度を保ち、油膜保持やせん断安定性に優れているエンジンオイルといえます。

高回転エンジン、ターボエンジンで高負荷運転をする場合はこの高温側の粘度指数が高いエンジンオイルを使用することで、高負荷時にエンジンを保護する十分な油膜を確保することができます。

ただし通常使用にもかかわらず高温粘度指数の高いエンジンを選ぶと高温時にもエンジンオイルの粘性が通常より下がらないため燃費が悪化するなどの症状が出ることもあります。

■エンジンオイル粘度と選び方と比較


エンジンオイルの粘度は詳しく書けばそれだけで一つのウェブサイトが作れてしまうくらいたくさんの情報がありますが要点だけ抑えて自分の車に最適なエンジンオイルを選びましょう。

1,省燃費性能の高いエンジンオイル選び

燃費を意識したエンジンオイルがいいのなら粘度分類表示0w-20のエンジンオイルを選びましょう。現在もっとも省燃費性能に優れたエンジンオイルです。

さらにエンジンオイル寿命や性能を重視したいのなら100%化学合成油もしくは部分化学合成油の0w-20のエンジンオイルを選ぶことをオススメします。

高負荷、高速運転の多用や高回転エンジン、ターボ付きのエンジンには適していないエンジンオイルなので注意しましょう。

真夏の使用時には5w-30、冬季には0w-20というようにシーズンごとにエンジンオイル交換のタイミングを合わせて使い分けるのもエンジン保護と燃費性能を両立させた有効なエンジンオイル選びといえます。(管理人の通勤車両はこの使い分けです)

推奨省燃費エンジンオイルはWAKO'S(ワコーズ)のZERO20がもっとも燃費性能に優れたエンジンオイル粘度の0w-20です。

2,スポーツ走行、高回転エンジンのエンジンオイル選び

ちょっとしたサーキット走行や高回転ターボエンジンの場合は10w-30以上のエンジンオイルがオススメです。

経済性、省燃費性能、と高温粘度での性能がもっともバランスしているエンジンオイルの粘度は10w-40だと言えます。部分化学合成油でもこのあたりの粘度のエンジンオイルが最も多く流通しています。

高温粘度指数40は日本の夏の外気温での高負荷運転にも十分耐えうるので、レースなどのよっぽどの高負荷であるか、チューニングエンジンでの使用でなければカバーできる油膜保持性能を持っています。

3,レース走行、チューニングエンジン、極限使用下のエンジンオイル選び

特殊な環境下での使用にはエンジンオイル選びも細心の注意を払いましょう。推奨エンジンオイル粘度はスーパーマルチグレードの5w-50や10w-60です。

もしくは低温粘度を犠牲にして高温、高負荷時に粘度指数を特化させた15w-50や20w-50などのエンジンオイルはチューニングエンジンなどの高温、高負荷、高回転領域で強力なせん断安定性をほこり、油膜を切らせません。

推奨エンジンオイルは、高温粘度指数最高値の60を叩き出しながらも低温粘度10wという超広範囲をカバーするスーパーマルチグレードエンジンオイルのワコーズ4CR-60です。

油膜保持という面であれば粘度の壁を越えた極性による油膜保持形成のエステル系化学合成油NUTEC-NC-50は外すことができません。粘度は10w-50のスーパーマルチです。
以上がエンジンオイル粘度と使用による選び方の簡単な説明になります。書き足したい情報は山のようにありますが厳選して内容を追加させていただくことにします。

エンジンオイル規格(ガソリン)

エンジンオイル規格によるエンジンオイルの性能と選び方などについて。

エンジンオイル規格は欧州などを含めるといくつかありますがもっとも一般的に使用されるAPI(アメリカ石油協会)規格について説明させていただきます。

■エンジンオイルの規格(API規格)とは?


自動車のエンジン精度、機構、出力向上と共にエンジンオイル自体の性能もオイルメーカー研究によって急速に性能を向上させてきました。

それに伴いユーザーがエンジンオイルを選ぶ時に1つの指標となるAPI規格はエンジンオイル性能グレードを段階的にSA~SM(2006,3現在)まで設定表示しています。

API規格は、エンジンオイルの耐久、耐磨耗、耐熱、耐デポジット、清浄、酸中和、密閉、緩衝性能から流動性による燃費性能まで、要求性能をどの程度満たしているかをEOLCSと呼ばれるアメリカの自動車協会団体によって組織化されたエンジンオイルの性能認証システムによって厳しく設定されています。

以下API規格によるエンジンオイルのグレード(性能)分類です。

■ガソリンエンジンオイルの規格

グレード エンジンオイルの要求性能
SA ベースオイルとなる鉱物油。添加油を混合しておらず極めて軽度の運転条件のエンジン用。要求性能による設定は無し
SB ベースオイルに若干の添加剤の配合を求められる性能で酸化安定性やスカッフ防止軸受けの腐食防止などの要求性能。
SC 1964年から1967年式までの米国乗用車およびトラックのガソリン専用。耐デポジット性能、耐摩耗、錆び止め防止、腐食防止性等の要求性能。
SD 1968年式以降の米国乗用車およびトラックのガソリン専用。SCクラスでの要求性能を全体的に上回っていなければならない
SE 1971年以降の一部および1972年式以降の米国乗用車および一部のガソリントラック車用。SD以上の性能を備えていることが条件。
SF 1980年式以降の米国乗用車および一部のガソリントラック車用。酸化安定性、耐摩耗性、高低温デポジット抑制などSE以上の要求性能。
SG 1989年以降のガソリン乗用車、バン、軽トラック対応グレード。APIサービス分類のCC(ディーゼルの性能)を含み動弁機構の耐摩耗性やオイルのロングドレン化なども要求性能に含まれる。
SH 1993年以降のガソリン車に対応。SGの最低性能要求において上回り、耐デポジット性能、耐酸化性能などの全てにおいてSGに代用できること。ILSAC規格GF-1などエンジンメーカー規格の要求性能に合致していること。
SJ 1996年以降のガソリン車に適用。SHの最低性能要求において上回り、耐デポジット性能、耐酸化性能などの全てにおいてSHに代用できること。ILSAC規格GF-2などエンジンメーカー規格の要求性能に合致していること。
SL 2001年以降のガソリン車に適用。SJの最低性能要求において上回り、耐デポジット性能、耐酸化性能などの全てにおいてSJに代用できること。加えて燃費性能やオイルのロングドレン化など環境性能について特に高い性能が要求される。
SM 環境性能において高い基準を設けたSL規格よりも、燃費性能の向上、排気ガスクリーン化、エンジンオイルのロングドレン化をさらに性能向上させることが要求される。低温流動、酸化劣化に優れていることが必要。

以上がAPI規格によるエンジンオイルのグレード表示と要求性能についてです。


■API規格によるエンジンオイル選び


API規格は各規格の記号に合ったエンジンオイルの要求性能を満たしていなければいけませんのでエンジンオイル選びの指標にはなりますがコレだけでは不十分です。

加えてエンジンオイルの粘度分類や種類などを絞り込み、さらに自分の目的に合ったエンジンオイルを選んでいくことによって車の性能を引き出し、長持ちさせ、カーライフを充実したものへと変えていくことができます。

情報や面倒な知識が多いかと思いますがエンジンオイルは車の心臓を潤滑させる血液です。是非慎重に検討してベストマッチなオイルを見つけてください。

■エンジンオイル規格の小話


マニアックな方はなぜSIとSK規格がないのか気になったかと思いますが、聞いた話によるとSI規格は国際単位で使用されており、SK規格は韓国に同じ名前の石油会社があったことから見送られたそうです。

まあ、2006年3月現在の最新企画SM規格も私的にはどうかと思いますが、今となっては違和感なく使用しています。

エンジンオイル交換方法

車のエンジンオイル交換の注意点とオイルチェンジャーによるDIY交換方法。

カー用品店やディーラーのエンジンオイル交換の低価格化によって自分でエンジンオイル交換をするという人もずいぶん減ってきたとは思いますが、このページではあえてDIYのオイルチェンジャーによる交換方法について書かせていただきます。

現在はDIYのオイル交換でも安全性が高くジャッキアップや下回りにもぐりこむ必要のないオイルチェンジャーによる交換が可能なので以下を参考にして下さい。

■オイルチェンジャーによるエンジンオイル交換


1,エンジンオイルのレベルゲージでオイル量点検

エンジンにはオイル量を点検できるレベルゲージと呼ばれる棒が存在します。まずコレを探しましょう。エンジンによってはレベルゲージを探すのに一苦労することもあるでしょうが頑張って探してください。

レベルゲージはオイルパンと呼ばれるエンジン最下部のエンジンオイルが溜まる皿にささってますので、どうしても見つからない時はオイルパンを見回して刺さっているゲージ類を探すと見つかりやすいかと思います。

ATFレベルゲージと間違えないでください。ゲージには必ずエンジンオイルの表記があるか確認してください。ATFは赤、汚れていても赤茶色です。

ゲージが見つかったらオイルレベルをチェックしてください。一度ゲージに付着しているエンジンオイルを拭き取ってから再度差し込み抜き取って確認します。

コレによってエンジンオイルの異常な消費がないか一応確認しておきましょう。

2,フィラーキャップ取り外し

エンジンヘッドカバーについているオイル注入口のフタ(フィラーキャップ)を取り外します。オイルを抜く前に外しておかないとエンジンオイルの抜けが悪くなりますので先に外しておきます。

3,レベルゲージにオイルチェンジャーのホースを差し込む

オイルチェンジャーによるエンジンオイル交換の場合はゲージがささっている穴から抜き取りを行います。コレによってジャッキアップや下回りにもぐりこんだりする必要がなく汚れる心配や危険性がありません。

電動式ならONにしてポンプを作動させ、手動真空式ならポンプを数回~十数回作動させれば後はエンジンオイルが抜けるのを待つだけです。

冬場でエンジンオイル粘度が高い時は抜けが極端に悪くなりますので1回エンジンを始動して5分程度暖気します。その後オイルパンにエンジンオイルが戻ってくるまで5~10分待ってから作業を行いましょう。(!フィラーキャップとゲージは元の状態に戻してください!)

※上記は一般的な使用方法です実際にはオイルチェンジャーの説明書にしたがって作業してください。

4,新しいエンジンオイルの注入

注入口より新しいエンジンオイルをゆっくりと注入します。注入量はエンジンオイルチェンジャーで抜けた量がはっきりとわかりますので、まずは抜けた量だけ注入します。

5,エンジンオイル量の確認

注入が終わったらフィラーキャップを閉めて(要確認!)レベルゲージをさしこみます。5分くらい放置するとエンジンオイルがオイルパンまで落ちてきますのでレベルゲージでを確認します。

ゲージのFULLピッタリになるようにエンジンオイル量を調節して終了です。少しシビアに書きましたがエンジンオイル量の点検についてはアバウトにFULL目盛りに合わせれば大きな問題ありません。

ただし1リットル単位でエンジンオイル量の入れすぎ、不足は危険です。そのためにも交換前に確認したオイルレベルとオイルチェンジャーの抜き取り量は注入量の目安にして頂きたいと思います。

6,エンジンオイルの処理

エンジンオイルは廃油なので専用の容器に廃却してゴミに出すか、溜めてから廃油引取り業者に廃却を依頼するかいずれかになります。

環境に有害な物質を含んでいますのくれぐれも垂れ流しや廃却方法を間違ったりしないようにして下さい。

■エンジンオイルチェンジャーについて


昔は安価でDIY使用できるエンジンオイルチェンジャーなんてありませんでしたが、現在は個人レベルで安価に手に入れることができます。

電動ポンプ式や手動真空ポンプ式がありますが、オススメは電源の心配がなく故障の少ない手動真空式エンジンオイルチェンジャーです。

手動といってもオイルが抜けるまで絶えず動かしているわけではなくタンク内を真空にするだけの力をポンプで発生させれば後はオイルが抜けるのを待つだけです。

それでも電動式オイルチェンジャーの便利さは捨てきれないという方はもちろん電動も使い勝手としてはいいのですがどうやら抜き取りスピードに難があるようですので時間はかかるかもしれません。

廃棄オイルタンクの容量は大き目がオススメです。エンジンオイルの容量は~1500ccなら4リットルでほとんどの車種がカバーできます。

ただし1500cc~になると4リットルを超える車種が多くなりますので大きめのオイルタンク(5~7ℓ)を装備したオイルチェンジャーを選ぶことをお勧めいたします。

■エンジンオイルチェンジャーの注意点


車種などによってレベルゲージの穴径が細かったり、オイルパンの構造によってホースがオイルパン下部まで差し込めなかったりする場合もあるようですので、販売店の情報などを参考に購入することをオススメします。

エンジンオイルの種類

エンジンオイルの種類(化学合成油、鉱物油など)と選び方について

■エンジンオイルの種類による選び方


一口にエンジンオイルの種類と言ってもさまざまな種類のオイルがあって自分で選ぼうと思っても何が何だかわからないという経験はありませんか?そこでエンジンオイルの種類による正しい選び方と知識をご紹介します。

化学合成油

エンジンオイルの中でも化学合成油は最高峰の性能を誇る部類に属す種類のエンジンオイルです。科学的に分子配列を組み替えて作られたエンジンオイルで科学的に安定しており劣化しにくく、高温でも油膜が強く、低温でも滑らかで、洗浄作用も高い。

良い事ばかりのようですが価格が高いという欠点を持っています。ターボ車やスポーツ思考の方、車を大切にしたい方にオススメのエンジンオイルです。

化学合成油は別名シンセティックオイルとも呼ばれ、そのままですが合成油という意味を示しています。化学合成油(シンセティックオイル)のなかでも成分によって細分できます。

代表的で有名な化学合成油はエステル系のエンジンオイルのニューテックやPAO(ポリアルファオレフィン)とエステルの合成油のガルフオイル、非ニュートン系弾性被膜オイルのBE-UPなどが高性能エンジンオイルとして有名です。

部分化学合成油

化学合成油と鉱物油をブレンドすることによって化学合成油の長所を生かしながらコストを抑えた種類のエンジンオイルで、レースでもしない限りその性能は限りなく化学合成油に近い高性能を発揮します。

またセミシンセティックオイルとも呼ばれ意味は同じですが配合される化学合成油の種類(PAO、VHVI、エステルなど)によって大きく性能が異なるのが特徴です。

エンジンオイルを選ぶ時にターボ車、スポーツ思考でオイルの性能にこだわりたいが価格が気になる方にオススメのエンジンオイルです。

エンジンオイルの種類の中でも中途半端な位置である感じもしますがエンジンオイルの交換サイクルが早い管理人がバイクに乗っていた時はもっぱらこの部分化学合成油の使用がメインでレースの時だけ化学合成油を使用していました。

さらに添加剤の使用も考えている方はオイル添加剤ZOILを配合しているセミシンセティックゾイルを使用すればエンジンオイルと添加剤を別々に買う必要もないかと思います。

管理人オススメの部分化学合成油はWAKO'S(ワコーズ)エンジンオイルPROです。リッター1500円でこの性能ならかなり安い部類だと思います。

燃費重視なら5w-30、スポーツ走行なら10w-40で十分な性能を発揮します。

鉱物油

原油から精製されたオイル(重油)で原油の品質にも性能の影響を受けてしまうのが欠点ですが近年の鉱物油は通常使用での走行ではかなりの高性能で燃費に優れた高性能なオイルも一般的となってきており、なんといっても嬉しい低価格が魅力のエンジンオイルです。

高負荷走行を目的とせず普通の使用状況で経済性重視ならこのエンジンオイルで十分な性能です。さらに現在は省燃費エンジンオイルなどの開発も盛んなので燃費重視の走行をする方にはオススメのオイルです。

エンジンオイルの密かな流行は省燃費エンジンオイルです。トータルの性能では劣ってしまう鉱物油ですが省燃費オイルなら価格を考えれば鉱物油はお得です。

現に鉱物油の主流はECO(省燃費)をうたった商品が急増しています。仕事の役職柄、省燃費オイルには少し自信がありますので紹介させていただきます。

まず一番オススメしているのがWAKO'S(ワコーズ)のZERO20でオイルの粘度は0w-20で現在もっとも燃費性能に優れているエンジンオイル粘度の高性能潤滑油です。

お客さんからの口コミでよく耳にする省燃費エンジンオイルがエッソウルトラフロー5w-20で価格もリーズナブルですし、走行テストによる実験解析結果は持ち合わせていませんが試してみても損はないかと思います。

■エンジンオイル選びのアドバイス


高性能のオイルは確かに劣化しにくく理論的には長持ちするのですが、通常考えられる自動車の使用状態ですと高性能のオイルを長く使うよりも価格の押さえられた鉱物油を交換時期を守ってこまめに交換したほうがエンジンにとっても、経済的にも優しいと思います。

しかしながらエンジンの高性能化やタイミングベルトからタイミングチェーンへの移行が見られる現在の自動車エンジンの事情を考えると高性能なエンジンオイルを選んでおいても間違いはないと思います。

特に注目されるエンジンオイルは化学合成油のエステル系と呼ばれる~エステルという成分を配合したエンジンオイルは極性でシリンダー壁やピストンに強力な油膜を形成し油膜切れやドライスタートを強力に予防します。

値段がまだまだ高額ですがこれから普及によってもう少し価格が下がってくるかもしれませんし、エステル系と鉱物油の部分化学合成油で試してみるのもいいかもしれません。

エンジンオイル交換時期

エンジンオイルの交換時期とメンテナンス不良による故障や不具合レベルについて。

自動車の心臓部であるエンジンを潤渇しているエンジンオイルは交換時期をキチンと守ることによってその性能を維持することができます。

よって適切なエンジンオイル交換時期、エンジンオイルが劣化する理由、交換時期を守らなかった場合の不具合などを上げさせていただきます

■エンジンオイルの交換時期


エンジンオイルの交換時期は車両や走行状態によって大きく異なりますので最低でもメーカー指定の交換時期を守りましょう。

しかしながらメーカーによっては少しエンジンオイル交換時期の指定がが遅いのでは?と疑問に感じてしまう点もありますので、こちらで交換時期の目安を挙げさせていただきます。

エンジンオイル交換時期目安表

エンジンオイルの交換時期の目安
ガソリンエンジン 5000~10000kmまたは6ヶ月早い方での交換
ガソリンターボエンジン 2500~5000kmまたは6ヶ月早い方での交換
ディーゼルエンジン 5000~7500kmまたは6ヶ月早い方での交換
ディーゼルターボエンジン 2500~5000kmまたは6ヶ月早い方での交換
過酷な使用条件化走行の定義 過酷な使用条件では早い方の交換時期を目安とする。以下条件
■高速高回転走行・山道走行(登坂走行)・短距離走行の繰り返し
オイルフィルター エンジンオイル交換2回に1回交換を目安にしましょう。フィルターが詰まると不純物がろ過されないままエンジン内部を循環して悪影響を与えます。

■エンジンオイル劣化のメカニズム


上記のエンジンオイル交換時期の目安がどうして使用状況によって異なるのかといいますと、エンジンオイルが劣化する原因を考えるとわかります。劣化原因は以下の通り。

1,高速、高回転走行での劣化

高速、高回転走行ではエンジン負荷が大きくなり未燃焼ガスや、酸化物、磨耗量が多くなり、熱の影響も大きくなるため劣化が促進されます。

2,山道登坂の高負荷走行

山道走行での上り坂が多い走行などでもエンジン負荷が大きいために同じようなことが起こり劣化が促進されます。

3,多頻度短距離走行

短距離走行の繰り返しでは、エンジンが温まりきらないことが想定されますので、未燃焼ガス、水分がオイルに混入したまま蒸発しきれないことによって劣化が促進されます。

以上の様な使用状況ですとエンジンオイルの交換時期を早くしてエンジンを保護する必要性が高くなりますので十分に注意してください。

4,通常走行での劣化

エンジンオイルは通常の走行でもエンジン内部の燃焼によって高温にさらされ水分も混入します。加速中は急加速でなくても未燃焼ガスの発生や酸化物の生成が盛んになります。

このため極通常の使用状況でもエンジンオイルの交換は時期を守って行うことが必須になってきます。

■エンジンオイル交換時期と不具合


エンジンオイル交換なんてしなくても大丈夫、車検ごとくらいで適当に交換してればいいんじゃないの?と思っている方、または、まかせっきりで気にしたこともないという方も結構いらっしゃるかと思います。

しかしながらはエンジンオイルはエンジン保護に重要な役割を果たしていますので上記に挙げたようなエンジンオイルの交換時期を守っていないと以下のような不具合を起こす可能性があります。

エンジンオイルメンテナンス不良緊急レベル1

エンジンオイルの粘度が上がって(ドロドロになって)エンジンの抵抗が増すことによって出力不足、燃費悪化等を招きます。

エンジンオイルメンテナンス不良緊急レベル2

  エンジンオイルの酸性度が上がったり中和作用が無くなりエンジン内部の金属部の腐食、磨耗が促進して出力不足、燃費悪化、エンジンオイルオイル消費が激しくなります。

エンジンオイルメンテナンス不良緊急レベル3

潤滑不良によってエンジンの損傷、焼き付きを起こします。

以上のように最終的にエンジン破損に至ってしまいます。この場合修理になると数十万から百万単位の金額がかかってしまいます。たった数千円の出費を惜しんだばかりのこのような結果は非常に不本意だと思いますのでエンジンオイルは定期的に交換をお勧めいたします。

ちなみに救済措置が取れるのは緊急レベル1までです。緊急レベル2まで達してしまった自動車を元の状態に戻すことは困難です。完全現状復帰を目指すなら金額的には十万単位の出費を覚悟しましょう。

エンジンオイルメンテナンス不良による故障リスク

整備車両台数に対するオイルメンテナンス不良の車両の台数(目安)
緊急レベル1 オイル交換実施車両30台に1台程度
緊急レベル2 400台の整備車両中1台程度
緊急レベル3 5年間勤務中に3台

というように僕の働いている環境の中ですので目安ですが実際にエンジン破損に至る車は滅多にお目にかかれません。破損に至った方の中にはエンジンオイルの存在を知らない方もいました。

そうは言っても緊急レベル1に達している車の多さに悲しさを感じてしまいます。応急措置は取れますし普通に走行はできますが、この状態からエンジン内部を完全に洗浄し元に戻すことは困難です。

引き起こる不具合を理解してエンジンオイル交換時期を守って交換し、自動車をいつまでも乗れるようにメンテナンスすることをお勧めいたします。

edit

cms agent template0035/0036 ver1.005