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オイル添加剤マイクロロンの効果

テフロン系のエンジンオイル添加剤のマイクロロンの効果などについて

マイクロロンは金属に定着させることが困難とされていた超低摩擦物質のテフロン樹脂を特殊な技術によって金属表面にミクロの被膜を定着、コーティングを可能にし、摩擦低減、磨耗防止、メカニカルノイズ低減、圧縮圧力向上による出力・燃費の向上を可能にしたオイル添加剤です。

テフロン系のオイル添加剤として有名なマイクロロンですが実際にどのような効果があるのか?本当なのか?という方のために公表されている効果に対して自動車のエンジニアとして解説を書いてみましたので参考にしてみてください。

テフロン系のオイル添加剤について悪いウワサを聞いて気になっている方はこちらを参考にしてください。

■オイル添加剤マイクロロンの効果(公表)


マイクロロンの効果として輸入代理の協和興材 が公表しているのは以下の7点。

1,部品の摩擦低減によるエンジンや部品寿命の向上。
2,オーバーヒート防止。
3,圧縮力増大によるパワーのアップ。
4,燃費向上、オイル消費量減少、オイルの寿命向上。
5,エンジンからの騒音、異音の低減。
6,1度の処理で長持ちしオイル交換ごとの注入は必要ない。
7,新しいエンジンには予防的効果、古いエンジンには治療的効果を発揮。

以上がオイル添加剤マイクロロンの効果ですが、全て鵜呑みにはしません。僕はプロの自動車エンジニアとして自身の解釈を持って皆さんに誇大広告とならないように解説いたします。

そんなことよりマイクロロンの価格などが知りたい!という方はこちらを参考にしてください。

■オイル添加剤マイクロロンの効果を事実と理論で解析


上記①~⑦についての解析

まず1についてはピストンとシリンダーは流体潤滑による潤滑なのでマイクロロンの謳う物質同士の摩擦低減効果が大きな改善効果となるとは考えにくいが、カム山とバルブリフター部分などは境界潤滑になり負荷が大きいためピストンとシリンダーの摩擦低減効果よりも大きな効果が期待できます。

また長期的な目で見たときにシリンダーとピストンでもドライスタート時などの潤滑不十分なときには摩擦によるダメージからエンジンを保護する効果があると考えられます。

2についてはオーバーヒートを防止するというよりもオーバーヒート状態になったときにエンジン焼き付きに至るまでの余裕が多くなると解釈した方が正しいように思えます。

3についてはメーカーから得られる情報では圧縮圧力を左右するようなことは証明しにくく、圧縮圧力のデータも見つけることができなかったので不明です。メーカーの意図するところは被膜による密封性向上による圧縮圧力向上といったところでしょう。

追記:マイクロロンはオイル添加剤の中でも金属表面強化改質系と比べるとオイル添加剤による被膜厚が厚いので密封性向上による圧縮圧力向上はきたいできそうです。

4,について、燃費に関しては摩擦低減による動力損失の改善により効果があるでしょう。オイル消費については状況にもよりますがピストンリングの動きが悪いことによるオイル消費であればマイクロロンの洗浄効果により動きが回復してオイル消費が低減する可能性もありますがこれはおまけ程度に考えた方が良さそうです。

続いてエンジンオイルの寿命についてですが、これは自動車のエンジニアとして言わせてもらえればエンジンオイルが長持ちするということは否定します。なぜならエンジンオイルの劣化というのはさまざまな要因があるからです。一部要因を抑えたとしても全ての劣化要因に対して寿命を延ばすということは僕は不可能だと判断しました。よってオイル交換は通常通り行った方が無難です。

5についてですが、これはマイクロロンの原理を理解すれば少なからず効果が期待できると思います。カムの打音やタイミングチェーンを使用している車ならチェーン駆動音の低減、燃料に添加すればインジェクター作動音の低減などができると思います。

6については実験でもしない限りマイクロロン発売元の発表を信じるしかなさそうですが、僕自身の使用感としては2~3万キロで効果が薄くなるかな?と言った感じです。僕が添加したお客さんの話でも大体そんなところでもう一度入れて欲しいとの相談が多かったです。

実際添加したら、また良くなったという方が多いことから、使用状況にもよりますがこの辺が体感効果の限界なのかもしれません。

7について治療的効果というのは誇大広告になりかねない表現であり「寿命をアップさせるためのエンジンの保護」などが妥当で、新しいエンジンに関してはバッチリな表現であると思います。

■オイル添加剤マイクロロンの効果・結果と総論


僕は辛口評価ですがマイクロロンは数あるオイル添加剤の中でも非常に効果が高く、特殊なオイル添加剤であると思います。

効果としては最低限認められるであろうという解説をさせていただきました。実際オイル添加剤の多くに書かれている「摩擦低減」ですが金属同士が直接擦れているわけではなく油膜が間にありますので金属同士の摩擦を低減したところでロスが少なくなるとは考えにくいという実情はあります。

摩擦とオイル添加剤について詳しく知りたい方はこちらを参考にしてください。

しかし油膜が押しつぶされる、瞬間的に切れてしまうという状況はエンジン内にて起こりえることです。マイクロロンはこのような過酷な条件になってしまった場合にエンジンを保護するという点においてオイル添加剤の中できわめて優れていると思います。

有名で実績のあるオイル添加剤なので~賞受賞とか、航空機に使用許可されているなどの肩書きは多数ありますが今回は先入観を取り払うためにあえて売り込むような内容は書きませんでした。以上。

マイクロロンの価格や商品情報についいてはこちらを参考にして下さい。


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